2019年11月22日

掛田の桑島食堂


 PB150738b.jpg

前出の「掛田驛」の道を挟んで向かいにあるのが、この「桑島食堂」だ。この付近を走れば判ると思うが、町そのものに昭和的雰囲気がただよっているのだ。なんとも不思議な感覚だ。

 PB150733b.jpg

店内に入ると昭和的な空気はさらに濃くなる。テーブル、椅子はもちろんのこと、壁、床に至るまで、手を抜くこと無くきれいに拭かれているのがわかる。お客さんを迎える心意気、自身の仕事に対する熱意すらも伝わって来る。女性店員の明るく丁寧、謙虚、そして清潔感溢れる接客態度はピカイチだ。

 PB150736b.jpg

さてメニューである。定番と云えば定番だが、その価格には目を見張った。掛田の町には確かに昭和の雰囲気が漂っていたが、桑島食堂の店内は時間が止ったままなのではないかと錯覚してしまう。いまどきラーメンが350円なんて・・・。

気を取り直して注文である。躊躇無くカツ丼を頼んだ。600円である。

 IMG_6940b.jpg

これは撮影用に器を整えたのではなく、店員さんが置いたままを撮影した。

 IMG_6946b.jpg

ふたを開けてご対面。期待どおりの色合い、香りが漂う。いまどき600円で食堂のカツ丼を食べられるなんて・・・。

 IMG_6934b.jpg

こちらは五目ラーメン、450円也。大きめのチャーシューが3枚、ナルトも3枚、黄色いのは薄焼き卵だ。実は見えないが茹で卵一個がスープの下に隠れているのだ。採算は取れているのか、ちょっと心配になってしまう。

店員さんの接客、お店の雰囲気、値段、味・・・すべてハナマルだ。
posted by 生出 at 08:18 | Comment(0) | ふらりとよった店

2019年11月15日

月美食堂


 IMG_6870b.jpg

川俣町の旧国道114号線を走り警察署を少し過ぎたところのT字路に、まるで隠れるかのように存在していた「月美食堂」。なんとも風流な屋号である。

旧国道は20年以上前から走っていたのだけど、この食堂の存在に気がついたのが、つい二週間ほど前だった。建物はかなり古い。周囲の環境と同化していて、まったく目立たない。

 PB120651b.jpg

店内はご覧のとおり。テーブル席の奥に座敷もある。かなりタイトな空間である。写真には写っていないが、ストーブの隣りには小さな冷蔵庫があり、その中に瓶ビールが入っている。常連客とおぼしき男性が店に入るなり冷蔵庫を開け勝手に飲んでいた。

 IMG_6879b.jpg

こちらがメニューで、いかにも町の食堂と云う感じである。ガラスの向こうが厨房で、高齢の女性二人がてきぱきと注文をこなしていた。二人が姉妹なのか、他人なのかは不明。

 IMG_6846b.jpg

カツ丼、750円。やや柔らかめのご飯、カツはしっかり煮込んである。なので衣はしっとり。

 IMG_6898b.jpg

野菜炒め定食も750円。やや塩っぱかった。量はちょうどいい感じ。

 IMG_6860b.jpg

タンメン、500円。美味である。ゴマ油の風味がいい感じ。野菜もたっぷりでコスパは抜群だ。

 IMG_6892b.jpg

チャーシューメンは550円。こちらもコスパが高い。昔ながらのチャーシューがたまらない。

店を出る際、ちょっとお店のことを訊いてみた。この地で開業して半世紀なのだと云う。出前はむかしからやっているそうだが、近年は近間だけに限っているとのこと。店の前のバイク(スーパーカブ)が出前の足。

もう少し前に知っていれば、訪れる回数も増えたことだろう。残念ながら来年3月いっぱいで店を閉める決心をしたと云っていた。なんとももったいない。


posted by 生出 at 13:19 | Comment(2) | ふらりとよった店

2019年11月13日

道の駅 安達・上り線「みどり湯食堂」


 IMG_6797b.jpg

年中運転している僕にとって、道の駅は正にオアシスである。一服するのもいいし、産直の品々を見るだけでも楽しい。こちらは国道4号線の道の駅安達・上り線の駅菜都(えきさいと)である。この中にあるラーメン専門店「みどり湯食堂」は超お勧めの店。

屋号の「みどり湯」の由来はラーメンを食べればわかるようになっている。

 IMG_6788b.jpg

まずは食券を買おう。みどり湯のお隣のもめん亭と共通である。メニューがありすぎて初めてだと、どれを押していいのか迷ってしまう。混雑時など後ろに並ぶ行列に、さらに焦ってしまう。落ち着いてチョイスしよう。昼時かなりの行列になることがある。

さて僕のお勧めだが、まずは特製ラーメン(900円)。具材がてんこ盛りだ。

 Imagetokuseib.jpg

次が冷やし山塩ワンタンメン(850円)。これは季節限定のようだ。塩っぱすぎず、あっさりした味がいい。

 Image-1yamajio-b.jpg

そして圧巻の肉そば(1100円)である。麺が見えない(笑)

 IMG_6794b.jpg

食べ終わってから、お隣で野菜を見るのを楽しみにしている。いまは季節が終わってしまったが、ここの枝豆「ゆあがり娘」をよく買った。

posted by 生出 at 08:23 | Comment(0) | ふらりとよった店

2019年11月01日

あさひや食堂

 IMG_6740b.jpg

気になっている店が何店舗かあって、そのなかのひとつが福島市渡利にある「あさひや食堂」だ。花見山公園行く途中にあり、いつも車は満車に近い。店舗を見た感じでは4〜50年はやっているようだ。近くに住む知人に訊いたとこ ろ「45年前に入った」とのこと。なるほど、地域に根ざした食堂のようだ。

  IMG_6730b.jpg

店の中は思った以上に広かった。テーブル席(四人掛け)が二つとカウンター、畳の部屋にはテーブル(四人掛け)が四つあった。もしかしたら二階席があるかもしれない。

 IMG_6728b.jpg

メニューの取り揃えは豊富で、昔ながらの、という感じがした。ほかに定食もあって、こちらは二枚目の写真のホワイトボードに書かれている。定食もけっこうある。

 IMG_6737b.jpg

初めて入ったので、お約束の煮込みカツ丼をたのんだ。白身と黄身の具合がいい。グリーンピースは厨房からの移動時に転がったか?(笑) 味は期待を裏切らなかった。やや固めの肉だったがぺろりとたいらげた。昭和の食堂の味である。

次回は定食を攻めてみよう。
posted by 生出 at 12:52 | Comment(0) | ふらりとよった店

2019年10月21日

力餅の「ソースカツ丼」


 IMG_6656f.jpg

梁川の避難所で一仕事してから、車を桑折町まで走らせ、かねてより懸案だった力餅の「ソースカツ丼」を食べてきた。前回、同店を訪れてから実に四ヶ月以上が経過していた。時間がお昼ちょっと過ぎだったので、駐車場は満車。仕方なく近くのコンビニで時間を潰してから再び訪れる。幸いなことに停めるスペースがあったのでラッキーだった。

店内には女性客2名、隠れて見えないが男性客が2名いた。僕の隣のおっさんはうどんを美味そうにすすっていた。あまりキョロキョロするのは失礼なのでチラ見したが、ちょっと何食っていたのかわからなかった。

 IMG_6660b.jpg

こちらが力餅の「ソースカツ丼:である。煮込みカツ丼同様、丁寧に仕上げているなと感じた。蓋を開けると揚げたてのカツと特製ソースの香りが食欲をマックスまで高める。ガツガツとかっこむように食べるのもいいだろうが、まずは蓋にカツを二切れほど移動し、千切りキャベツが露出した部分から箸を滑り込ませ、ゆっくり丁寧にご飯をすくい、ソースの付いたキャベツとご飯を味わう。そしていよいよカツを堪能する。甘いソースとサクサクとした揚げ具合の衣と柔らかい肉がたまらない。

千切りキャベツが再び現れ、同様に口に運ぶ。そしてまたカツを・・・丼がカラになったら、最初に蓋に移動してあったカツを締めでいただく。味噌汁、お新香は適宜、口に運ぶ。ゆっくり食べたはずなのだが、先客の誰よりも先に食べ終えた自分なのであった。お恥ずかしい。

 IMG_6664b.jpg

お会計の際、レジの上を見ると「力餅」の由来を紹介した、かなり前の新聞広告が額に飾られていた。いつ頃の新聞なのか、うっかりしていて訊くのを忘れてしまった。それはまた次回の宿題ということで。
posted by 生出 at 22:31 | Comment(0) | ふらりとよった店

2019年10月17日

相馬市「楽笑」


 PA170424b.jpg

今日の相馬市松川浦は穏やかな一日だった。波もほとんどなく堤防ではのんびり釣りを楽しんでいる人が何人もいた。係留されている漁船の数がいつもより多いのは、きっと先日の台風19号の影響だろう。

 PA170382b.jpg

ズラリと並んだ底引き網漁船。ここでこれだけの数を目にするのは初めてだ。相馬市内にも浸水の跡があちこちで見られた。被害が広範囲に及んでいて言葉もない。

 IMG_6618b.jpg

自然災害の爪痕を目にすると、東日本大震災で全壊した実家を思い出してします。あれから8年以上が経過した。少々センチな気分になってしまう。しかし腹は容赦無く減るのである。旧国道6号沿いに「楽笑」という中華屋に入ってみた。メニューは手書きで、なんだかとても急いで書いたような体である。出されたお冷やも何故か紙コップ。お店は綺麗なのにどうしたものかと、やや解せない気分でいた。

 IMG_6614b.jpg

出来上がったラーメン(相馬味噌炙りチャーシューメン)は使い捨ての発泡スチロールの器に入れられている。運んできた奥さん曰く・・・「相馬市内は断水していて、なんとか水を確保しての営業なので、どうかご勘弁のほどを」と。なるほどそうだった。ニュースを見ていたものの、その事実にまったく気づいていなかった自分が恥ずかしい。

相馬市によると「道路の洗堀に伴い導水管が破損」が断水の原因とのこと。一日も早く復旧してほしいものだ。


posted by 生出 at 22:18 | Comment(0) | ふらりとよった店

2019年10月11日

昭和村「村の駅 味楽」


 IMG_6184b.jpg

時代も令和になり昭和は日々遠くなりにけり・・・である。僕の住む会津若松から車で小一時間ほどかかる昭和村。現在、会津美里町と昭和村の間はトンネル工事が行われていて、おそらく二年後くらいには開通するだろうから、ぐっと昭和が近くなるのは間違いない。なんと云っても冬期間のアクセスが容易になるのは、とくに昭和村の方にとっては助かるだろう。令和になっても昭和は生き残るのだ。

そんな昭和村で、お気に入りなのが、ここ「村の駅 味楽」だ。メニューはシンプル。三種類のラーメン(夏期は冷し中華有り)とでっけーおにぎりである。店内にはアルコール類、お菓子、調味料・・・なども売られている。

 IMG_2552b.jpg

サッパリ田舎ラーメン、500円。

 IMG_2522b.jpg

ぴり辛みそらーめん680円。

 IMG_6432b.jpg

特製味楽なんこつらーめん、680円である。どのラーメンにもちょっとした漬け物がついている。こういう心意気が好きだ。なお大盛りはプラス100円。まだ口にしたことは無いが、でっけーおにぎりは梅、こんぶ、焼しょうゆ、焼みそともに一個200円だ。

昭和村にお出かけの際はぜひご利用のほどを。なお定休日はチェックしてなかったので、事前に調べておいたほうがいいかな。
posted by 生出 at 12:54 | Comment(0) | ふらりとよった店

2019年09月05日

あらい食堂


 IMG_5830b.jpg

「あらい食堂」は福島市荒井にある。店名はそこから取ったことは火を見るよりも明かである(笑) きっとお店の人も地元出身なのだろう。店舗は自宅を兼ねているようだ。創業は聞いてはいないが30〜40年か?ご夫婦と息子さんとおぼしき方が、一生懸命気持ちを込めて作っている、そんな姿がひしひしと伝わってくる。出前もしていて、それはお母さんの仕事。昼前から注文の電話が複数回鳴っていた。

 _8230518b.jpg

店内はこんな感じ。椅子席と小上がりがあり、12時過ぎ、混んでいると相席になる。客層は地元の方が多いようだ。これまでに10回くらい入ったが、時間帯は11時半頃だと余裕で座れる。お昼近くになると駐車場もすぐに満車状態に。

いちばん人気は半チャンラーメンか。

 Z0Cum5_XST-II7gGoXA2kQb.jpg

お母さんにカツ丼をたのむと「カツどんぶり一丁ね」と云う。ここでは「かつどん」ではなく「かつどんぶり」なのである。煮込みにするかソースにするかは、そのときの気分でいいだろう。いっぺんに両方は無理だから、今日が煮込みなら次回はソースにすればいいだけである。

 IMG_5827b.jpg

 IMG_3382b.jpg

つい先日、野菜炒め定食を食べたのだが、気になることがひとつ。厨房の中には息子さんしかいなかったように見えた。たまたまだったのかどうかはわからないけれど、何でも無ければいいのだが。
posted by 生出 at 08:36 | Comment(0) | ふらりとよった店

2019年08月31日

BAR山小屋


 _8300638b.jpg

飯豊連峰の山小屋ではなく、福島市内の「BAR山小屋」によってみた。これまでにたぶん5〜6回くらい行っていると思う。もうちょっと行っているかな?正確なところはわからない。ほとんどが二次会以降にドアを叩いているので・・・。

 _8300623b.jpg

山小屋の中はこんな感じ。大人の空間だ。そういえば昔、会津若松市内に「フラット」というバーがあった。何となく雰囲気が似ている。
posted by 生出 at 20:59 | Comment(2) | ふらりとよった店

2019年08月22日

菊乃家


 IMG_5865b.jpg

本宮市内の旧四号線を走っていた際、たまたま気になって入った「菊乃家」である。店の前の駐車スペースはコンパクトカーで2台分。店主に訊いてみると「裏はもっと広いから」と云われ、注文が出来上がる間、ちょいと散策。

 IMG_5845b.jpg

裏には4〜5台は停められるスペースがあり、こちら側からも店に入ることが出来る。一見の客ではまずわからない。裏側からアプローチすると生活感溢れる通路を歩くことになる。なんとも不思議な感覚にとらわれる。

 IMG_5846b.jpg

友達の家に遊びに来たような感覚。防犯については何も云うまい(笑) 通路の先、左が店になる。

 IMG_5849b.jpg

あとで知ったのだが、お勧めは「辛し焼き肉そば」なのだそうだ。今回はチャーシューメンを頼んだ。チャーシューがいい味を出している。細麺でスープもあっさり。黄身の偏ったゆで卵はご愛嬌。これでお値段は702円。値段について聞いてみたところ「うちは消費税に便乗して値上げをしなかった」から、この値段になったとのこと。

ちなみに「もやし」「わかめ」「ニラ入り」の各支那そばも702円だった。いわゆる普通のラーメン、こちらでは「支那そば」が540円とかなり良心的な価格設定だ。

 IMG_5863b.jpg

さて、この方が看板娘でもあり、店主のお母様。御歳80才になられるとのこと。とても饒舌である(笑) 初めて入ったにも関わらず、ご自身のこれまでの仕事のこと、親戚のこと・・・いろいろ話をしてくれた。詳細は書かないが、そこまで僕に話していいの?というくらいだった。

 IMG_5856b.jpg

で、こちらが店主(息子さん)である。店主もお母様に負けず劣らず饒舌。幼少の頃から天才と云われていた(本人の申告)そうで、小学校の先生からは「もう勉強しなくていいい」とまで云われたとか。五玉のそろばんが得意、漢字も得意、今の店をやる前は福島、郡山の寿司屋で修行していた・・・ということだ。屋号の由来も聞いた。産まれた年も聞いた(笑)

原町の「まるもと食堂」のお父さん、お母さんとは、当然個性は異なるが、洗練された今時の店では味わえないふれあいを満喫したのだった。
posted by 生出 at 13:03 | Comment(0) | ふらりとよった店

2019年08月05日

なりた屋のランチ


 IMG_5588b.jpg

福島市南矢野目の「なりた屋」に入った。こちらもお見限りで、最後に入ったのは間違いなく震災前のこと。日替わりランチが超人気の店で、入店するなら遅くとも11時45分を目指そう!

 IMG_5585b.jpg

 IMG_5597b.jpg

これで700円(税込み)。食後に珈琲が出てくる。客層はほとんどがサラリーマン風だった。これほどの品揃えで、美味しいのだからリピーターも多いようだ。2日続けて通った私です。

国道13号沿いにあるので、アクセスはしやすいが、信夫山方面からだと右折レーンがないので、ちょっと危ないかも。無理せず遠回りしてでも安全優先でご入店のほどを。
posted by 生出 at 12:51 | Comment(2) | ふらりとよった店

2019年07月26日

双葉食堂

 IMG_5126b.jpg

南相馬市小高区の「双葉食堂」は東京電力福島第一原発事故以降、仮設店舗で営業していたが、2016年5月に元の場所で営業を再開していた。原発事故以前、いちどだけ行ったことがあったように記憶していたが、なにせ20年ほど前だったので記憶は飛んでいる。

元に戻ってから4〜5回ほど足を運んでいた。

 IMG_5119b.jpg

メニューはシンプル。ラーメン、もやしラーメン、肉うどん、うどん、冷し中華(夏期限定か?)のみで大盛りは100円プラス。

 IMG_5121b.jpg

↑ 今回は冷し中華。前回は ↓ ラーメンだった。

 IMG_5279b.jpg

まだまだ帰還率の低い小高町にあって、お昼時になれば行列が出来る。復興に関わる仕事をしている人が多いようだが、住民はもちろん、県内外から訪れる人も増えているとのこと。どうかこの勢いが止まりませんようにと願わずにはいられない。

※平日でもすぐに満席になる確立が高いので、なるべくお昼前に行くことをお勧めする。前々回は午前11時に行ったにもかかわらず、ほぼ満席だった。
posted by 生出 at 12:57 | Comment(0) | ふらりとよった店

2019年07月24日

二本松バイパスドライブイン


 _7190256b.jpg

先日、某コンビニのレジでちょっとした出来事が。高齢の女性が店員さんに「おてもとをふたつ、いただけますか?」と。若い女性店員は「おてもとって何ですか?」と訊き返していた。ほかにもそんな単語っていろいろあるんだろうなぁ〜と思った。例えばトイレを御不浄なんていう人もいないだろう。連れ込みホテル、モーテル、トルコ風呂・・・もそうだね。

ドライブインというのも、もはや「おてもと」「御不浄」の類いのひとつなのかもしれない。日本全国でドライブインがどのくらいあるのかはわからないが、昭和時代、それもモータリゼーションが、いちばんピークだった頃に作られた産物だ。

今やファミレス、コンビニ全盛で「ドライブイン」へ敢えて行くことはない。先日、知人から、とある本のコピーをいただいた。橋本倫史著「ドライブイン探訪」である。その中に紹介されていたのが「二本松バイパスドライブイン」だった。創業は1971年だという。

国道4号バイパス沿いにあり、これまでに数え切れないほど通過していたにも関わらず、店の存在に全く気が付いていなかった。

 _7190248b.jpg

店の中は時間が止まったような佇まいである。何もかもが昭和なのである。それも僕が物心がついた昭和40年後半あたりの匂いがプンプンしている。店内はテーブル席(40席)と座敷(60席)とに分かれている。お好きな方のお好きな場所へどうぞという感じ。座敷には座布団はない。テーブル席の脇にはアナログのゲーム機がいくつか置いてあった。誰がやるの?という感じ。

さてメニューは上の写真のとおり。実に豊富である。ご飯と味噌汁のお代わりは自由。席に着く前に注文しお代を払う。注文の半券をもらうこともない。スタッフは顔と注文を覚えているようだ。営業時間は驚きの24時間営業だという。別な情報によると月曜の午前2時から朝6時までは閉まっている・・・とも。

特筆すべきことがもうひとつ。なんとお風呂があるのである。入浴料金は400円だ。隣接する建物には「サウナ」の文字もあった。

 _7190244b.jpg

昼少し前に入店し座敷の方に座ってみる。広々とした空間だ。すでに数人の客人が食事をしていた。12時を少し過ぎたあたりから続々とお客さんが入ってくる。そのメンツを見てみると100パーセントが男性で、トラック運転手や肉体を酷使する仕事に従事しているような方達が多かったようだ。食事を終えゴロリと昼寝をしている人もいた。

 IMG_5442b.jpg

豊富なメニューの中から今回選んだのは焼肉定食だった。何にしようか目移りをしている間にお客さんが次から次へと入ってきてしまい、つっかえてしまいそうだったので、男らしく?焼肉定食にしたのだった。焼肉の皿はおそらく創業当時から使われているのではないだろうか。かなり年季が入っている。添えられたマカロニサラダ、千切りキャベツはもう少し量があればと感じたが、食い終わってみればそれなりに満腹感を覚えていた。

食い終わる頃、店内は座敷、テーブル席とも7割くらいお客さんが座っていた。かなりのお客さん、それもトラッカー達からは支持されている店だったのだ。きょうび運送業界を取り巻く環境が社会問題として取り上げられているが、そんな彼らのオアシスが「ドライブイン」なのだと感じた。冒頭、おてもとのことを書いたが、この日の客の回転率を見る限り、その存在を知らない若者はいるだろうが、まだまだ先はあると思った。うん、だいじょうぶ。

※僕の知る限り二本松市内には三箇所のドライブインがある。ひとつがここ、国道4号バイパス上り線の「二本松バイパスドライブイン」、ここから少し先の同じくバイパスの下り線に「二本松ドライブイン」、そして東北道二本松インターにいちばん近い交差点には「二本松インタードライブイン」がある。


posted by 生出 at 21:58 | Comment(0) | ふらりとよった店

2019年07月19日

2回目のまるもと食堂

 IMG_5333b.jpg

先月、強烈な言葉の弾丸を撃ち込まれたわけだが、また撃たれるために訪れてしまった「まるもと食堂」である。ある程度予想はしていたが店に入るなり云われたのは「どこから来らった?」であった。僕のことはすっかり忘れられている。ということは先月聞いた話をまた聞かされるなと腹をくくりながら注文したのは、これまた同じ生姜焼き定食だった。

 IMG_5349b.jpg

盛りつけなどは同じ、味も同じ。美味也。食べている最中もお母さんは話を進める。まるで独演会である。ただ今回はお孫さんの話が中心だった。お母さん曰く「孫は相撲取りなのよ」と。前回の写真にも写っているが、お母さんの後ろには「玉ノ井部屋」のカレンダーが貼ってある。これにはまったく気がつかなかった。

 IMG_5337b.jpg

赤枠で囲った力士がお孫さん。東山というしこ名で現在は序の口。1994年生まれの25歳。現在、夏場所が行われていて、かわいい孫のことだからして話さずにはいられなかったのだろう。入門するまでの経緯などを聞いたような気がするが、よく覚えていない(笑)

定食を平らげる頃を見計らって、お父さんがいつものようにお母さんの脇に座る。そこに新しいお客さんが二人ご入店。これから話をしようとしたお父さんであったが、お母さんの「あんたは作ってな」と鶴の一声が突き刺さる。お父さん、出端をくじかれ、すごすごと厨房へと踵を返す。

 IMG_5344b.jpg

でもお母さん、お父さんをちゃんとフォローしていた。「あのひとはすごい」と。何がすごいのかと云うと、お父さん、実は居合い抜きの有段者で大きな大会にも出場していると云う。その写真も見せてもらったが、きりりと締まった表情で、お母さんの尻に敷かれている、先ほどの顔とは雲泥の差であった。

押すところは押す、引くところは引く・・・夫婦関係、人間関係において居合い抜きの達人ともなると、やはり所作が僕のような凡人とは違うのである。



posted by 生出 at 07:48 | Comment(0) | ふらりとよった店

2019年07月09日

すゞや


 IMG_5088b.jpg

柳津町のすゞや食堂。最初に入ったのは確か十数年前、虚空蔵尊の裸詣りのときに焼きそばを食べたとき以来である。店内のディテールなどはすっかり忘れていた。なのでほとんど初めて入る店という感じである。

 IMG_5078b.jpg

店内はテーブル席と小上がりがあり、壁面上部に写真のメニューが貼られている。たのんだのはソースカツ丼である。

 IMG_5085b.jpg

ご覧のように卵焼きのひらひらがついている。これが最大の特徴でファンも多いときく。カツと一緒に焼かれた卵焼きが見た目にもいいアクセントになっている。やや酸っぱ目のソースは卵焼きのおかげで、全体の味をマイルドにしてくれる。もちろんカツの下には、ちゃんとキャベツも敷かれている。虚空蔵尊お参りの際には、ぜひお召し上がりください。
posted by 生出 at 12:54 | Comment(0) | ふらりとよった店

2019年07月04日

相模屋の煮込みカツ丼


 IMG_5057b.jpg

二本松市小浜の「相模屋」も「味の家まさる」同様、その存在に気がつかない店であった。噂には聞いていたのだけど、ようやく行くことができた。こちらも老舗感は十分ある。駐車場は普通車では、少々きつかいもしれない。どこかに第二駐車場があるかどうかはわからない。

 IMG_5070b.jpg

店内は、こんな感じ。居酒屋っぽくもある。外観の印象とは異なり古民家風である。店内には写真、有名人のサイン、雑誌、パンフの類いが賑やかに置いてある。ある写真に安倍さんが写っていた。どうやらこちらでカツ丼を食べたようだ。「安倍総理も食べたカツ丼」との文言を店内で見たような見ないような・・・。

 IMG_5039b.jpg

 IMG_5043b.jpg

メニューの写真もちゃんとライティングをして撮影されている。デザインもこじゃれている。それなりに力を入れてますね。

 IMG_5053b.jpg

煮込みカツ丼にニラがトッピングされているのは初の経験。違和感はない。ちょっとしたことだが拘りを感じる。丁寧に味付けされたカツ丼は一度食べたら忘れられない。地方の名店に巡り会えた幸せをかみしめながら店をあとにした。
posted by 生出 at 08:11 | Comment(0) | ふらりとよった店

2019年06月28日

まるもと食堂


 IMG_5191b.jpg

なんともレトロな外観の食堂を見つけた。場所は南相馬市原町区東町。いつもとは違った道を走ってみようと、やや細い道を適当に走っていて出逢った店である。

手作り感100%の看板には「正しい食べ方で正確な食品で豊かな生活の店」「健康は食べ方と食品によって保たれています」のコピーが添えられている。きっとこだわりの店なのだろうということで暖簾をくぐる。店の左手奥にお母さんが、どっかと腰掛けていている。なんとなくその存在感に惹かれ、隣の席に座ってしまった。

 IMG_5180b.jpg

メニューも手書き。残念ながらカツ丼は無かった。「お勧めは?」と訊ねると、お母さん(御歳80半ばくらい?)が「ショウガ焼!」と歯切れのいい声で答える。「じゃーそれで」と注文する。厨房にはお父さん(やはり80半ば)がスタンバっている。

注文が出来上がるまでの間、お母さんは積極的に且つ一方的に話を始める。孫のこと、店のこと、健康のこと・・・話が途切れない。お年寄りは話し好きな人が多いようだが、きっとお母さんは話し相手もあまりいないのかなぁ〜と想像しながら、申し訳ないが話半分で聞いていた。

15分くらいして出てきたのが下の写真である。

 IMG_5188b.jpg

肉の量も多いが、圧巻なのが野菜の量である。トマトはほぼ一個を使っている。手作りの漬け物も半端無い。正直、採算が取れるのかと心配してしまう。

食べ終えて、そろそろ席を立とうとした、そのとき、厨房からお父さんが出てきてお母さんの隣りに座る。そして・・・お母さん、いやそれ以上に話しをはじめたのである。こちらは満腹感に身体が支配されているので、またまた話半分である。お父さんも健康のこと食材のこと食べ方のことをレクチャーしはじめた。たいていお母さんが饒舌だとお父さんは寡黙なことが多いようだが、こちらのご夫婦は二人とも饒舌。

ふたりから言葉のマシンガンを浴びせられたようであった。もし文字に起こしたら、いったい何文字くらいになっただろう。

 IMG_5190b.jpg

相手がノっている時、タイミングを見計らい相手に失礼にならないよう、いかに席を立つか、これはなかなか難しい(笑) ほんの数秒、お父さんの話が途切れた瞬間を逃すこと無く、ようやく解放されたのであった。

車を走らせながら思った。クセになる店だな・・・と。そうそうショウガ焼定食、美味でした。
posted by 生出 at 12:57 | Comment(0) | ふらりとよった店

2019年06月21日

旧白沢村のお食事処「味の家 まさる」

 IMG_5014b.jpg

創業40年の「味の店まさる」を見つけたのが、つい最近のこと。本宮市糠沢あたりは、たまに通るのだけど、どういうわけか目に入らなかった。実に不思議。

いつものようにちんたら走っていたら店の看板が目に入った。12時少し前で駐車場も空いていたので、車を滑り込ませ入店。 昼前だったので余裕で座れた。

 IMG_5006b.jpg

店内は大衆食堂の感が強い。メニューも豊富。そしてリーズナブル。

 IMG_5005b.jpg

で、煮込みカツ丼を頼む。メニューには「カツ丼」と表記されている。

 IMG_5012b.jpg

グリーンピースのトッピングがいいアクセントになっている。やや汁ダクなところは好みの別れるところかもしれない。たまたま多かったのかもしれないし、いつもそうなのかもしれないし・・・。

食べ終える頃、入店の客人が続く。時計を見ると正午を回ったところ。あっという間に席が埋まる。注文が多かったのはラーメン+チャーハン、よくいう半チャンラーメンだった。

こちらは宴会も出来るので、きっと地元の人は何かにつけ、ここを利用するのだろう。
posted by 生出 at 08:32 | Comment(0) | ふらりとよった店

2019年06月07日

お食事処「力餅」の煮込みカツ丼


 IMG_4651b.jpg

桑折町をふらりと走っていて目に入ったのが、この看板だ。以前から気になっていた食堂「力餅」に思い切って入ってみた。初めて入る店というのは、多少緊張するのだが、ここはすぐに馴染めた。つまりはおじさんが懐かしさを心の襞に感じたからに他ならない。昭和な空間なのだ。

 IMG_4637b.jpg

何をチョイスするかは大した問題ではない。迷わず煮込カツ丼をオーダーする。いちおう裏面も確認はしてあるが、はじめて入る店ではたいていカツ丼、それも煮込を選ぶのが僕の拘りなのだ。実にどうでもよい拘りである(笑)

 IMG_4315b.jpg

「力餅」もちゃんと蓋をかぶせた状態で出てきた。ほのかな香りを感じつつ、蓋を開けてみる。

 IMG_4646b.jpg

実に丁寧に作りこまれた煮込カツ丼!おやっさん、この道半世紀以上なのは間違いないっすね。大量生産のような味気ない統一感ではなく、職人の心と技がこの一杯の丼に詰まっている、そんな感じがひしひしと伝わってくる。きっといつ行っても、このまんまの姿を拝めるに違いない。

ひとくち食べて強烈に思い出したのは、はじめて外食をした昭和40年代中頃に味わったものと同じだった。当時は外食するなんて贅沢という風潮があったが、まさにその贅沢感を数十年ぶりに再体験した思い。これぞ町の中の食堂の味。また行きます。

posted by 生出 at 13:11 | Comment(0) | ふらりとよった店

2019年05月29日

十綱(とつな)食堂のソースカツ丼


 IMG_4799.jpg

今回二回目の十綱食堂である。福島市飯坂町の飯坂温泉駅から徒歩2分ほどのところにある。開店は確か午前11時半から。この地で50年以上営業している。駐車場は無いのだが、昼時はあっという間に満席になる。ちなみにこの日は出前用の軽自動車の前に停めさせてもらった。「まぁ〜喰っている間ならだいじょうぶだよ」というので、そうさせてもらった。

 IMG_4795b.jpg

きょう日、ちゃんと蓋をして出してくれる店は少ないかもしれない。蓋を開けるまでの期待度は高い。

 IMG_4798b.jpg

ぱっかーんと蓋を取ると揚げたてのカツの香ばしさが鼻腔を刺激する。キャベツは機械切りではなく、お店で千切りされたようで、その荒々しさがいい。味についての説明はしません(笑) 好みもあるだろうし、やはり自分の舌で確かめるのがいちばん。

僕はまた行こう。今度は煮込みカツ丼だ!
posted by 生出 at 12:57 | Comment(2) | ふらりとよった店