2014年12月16日

画家のアトリエ


 mr-hiruta.jpg

数ヶ月ぶりに画家ヒルタノリカズ氏のアトリエにお邪魔した。牛モツ鍋を作っていただき、突っつきながら飲む酒が美味しくない訳は無い。数々の作品、そして画材の匂いとジャズの音、まさに五感が満足した時間だった。酔いが進むと氏がギターを弾きはじめた。仙台のジャズフェスに出演したこともある腕前である。さらりと弾いたのはクラプトンのTears In Heaven。心に沁みた。
posted by 生出 at 08:31 | Comment(0) | 出逢いの妙

2014年11月12日

雪の使者


 snow-insect.jpg

昨日の夕方、うつむきながら歩いていると、白いものが弱々しく飛んでいた。何だろうと目を凝らしてみると「雪虫」だった。子供の頃、毎度夢中になって遊びほうけていたわけだが、ふとした瞬間に、この雪虫が視界に入るのであった。時間帯は決まって夕方。雪虫が飛ぶと里でも初雪が近いのだと云う。

実は雪虫を捕まえたのは初めてであって、両手でそっと包んで車の中へ。大きさを比較するためにマッチ棒の先っぺへ止まってもらった。先っぺへ上り詰めると、すぐに羽を広げ飛ぼうとする。小さい虫なのでなかなかピントが合わない。何度かトライしてようやくピントが来た。

撮影後、すぐに外に離したが相変わらず弱々しい飛び方だ。

「雪虫」というのは俗称で本当の名前は「トドノネオオワタムシ」というそうだ。なんとも呼びづらい名前である。ぶっちゃけ、アブラムシである。通常アブラムシに羽はないのだが、越冬前、羽のある個体が産まれるそうで、それが移動する際、まるで雪のように見えるのだ。雄には口がなく、雌も卵を産むと死んでしまう。寿命は一週間しかないそうだ。なんとも儚い一生である。

天気予報によると、明日あたりから冬型が強くなるようだ。もしかしたら街中でも雪がちらつくかもしれない。手のひらに乗った雪はあっという間に融けてしまう。初雪の使者「雪虫」のように儚いものだ。
posted by 生出 at 08:41 | Comment(2) | 出逢いの妙

2014年11月11日

水原の白鳥


 hakuchou1.jpg

福島市と二本松市(旧安達町)の境を流れる水原川は白鳥の飛来地として知られている。たまたま通りかかったので、どんなものかとのぞいてみた。数はまだ多くはなかったが、白鳥や鴨が長旅の疲れを癒していた。鳥インフルエンザの影響で、それまで行われていた餌付けは各地で御法度に。でも、たまにパンの耳を袋一杯に詰め込んで持ってくる方もいるようだ。人から餌をもらうことを、きっと彼らは学習しただろうから、人をアテにして飛来地を選んでいるのかもしれない。ちなみに川岸に立てられた看板によると「平成9年に初飛来」とあった。

 hakuchou2.jpg

川岸から見ると対岸までの距離はあまりない。ちょっと遠くに目をやると、送電線の鉄塔や民家が入ってしまう。撮影ポイントとしては制約が多いかもしれない。それなりに狙い目を定めた方がよさそう。
posted by 生出 at 12:57 | Comment(2) | 出逢いの妙

2014年11月04日

ニュートンの法則を目の当たりにして・・・。


 chari3.jpg

ニュートンの運動法則によると・・・物体に外部から力が働かないなら、その物体の運動状態は変化しない。つまり静止している物体なら永久に静止するし、運動しているなら永久に等速運動する。これを「運動の第一法則」、すなわち「慣性の法則」という。みなさん、覚えていますかぁ〜?

ここまで読んで眠くなってしまったあなたは文系ですね(笑) もしくは学校のお勉強が嫌いだった・・・。ちなみに僕は後者で、いままさに睡魔に襲われつつあります。このまま寝てしまいそうなあなたでしょうが、さらに続けると・・・物体に外部から力Fが働くと、その力の方向に、その力の大きさに比例して、その物体の質量mに反比例する加速度aを生じる。つまりF=maである。これを「運動の第二法則」であるところの「運動の法則」である。

さて、かろうじて睡魔に勝ったあなたへ、先日「慣性の法則」を目の当たりにしたのでご報告。ちょうど一年前の11月4日、ブログで紹介したくだんの自転車、一年の間、外部から力が加わらなかったらしく、動いた形跡は見当たらなかった。

 chari2.jpg

注目すべきは、真ん中の青い自転車である。一年前は、すぐに乗れる状態にあったのに、いまはこの有様(昨年の写真と比べてください)。

ここで僕は、ふと考えた。誰かが「慣性の法則」を、この青い自転車を使って新たに実証しようとしているのではないのか・・・と。迂闊に自転車に触れてしまえば、実験が台無しになってしまう。

・・・そんなわけはないか。また一年後、行く機会があるかもしれない。ちなみに去年より紅葉の色づきは良かったですね。来年の報告に乞うご期待!

posted by 生出 at 22:11 | Comment(3) | 出逢いの妙

2014年10月22日

蕎麦処「信玄」


 buckwheat-noodles.jpg

「蕎麦でも喰いましょう」とM氏に誘われ行ったのが、福島市笹木野にある蕎麦処「信玄」であった。ご覧のとおりである。


 menu.jpg

M氏お勧めが二・八の盛りそばの三段である。写真は更に三段追加して合計六段。これでお値段650円。あっという間にたいらげてしまった。美味でした。また行きます。さっそく知人にも教えました。その知人は昨日行ったようです。
posted by 生出 at 08:43 | Comment(2) | 出逢いの妙

2014年10月20日

不思議なポンプ


 a-wonderful-pump1.jpg

何年も前から不思議だなぁ〜と感じている物体がこれである。金山町のとある林道の傍らに設置されているこのポンプ、いったいだれが何の目的で設置したのか・・・。初対面からすでに十年以上は経過している。現在は放置状態。しかしポンプとしての仕事は健気にしているようだ。

 a-wonderful-pump2.jpg

大きさは70と比べればお判りになると思うが、なかなかに大きい。蛇口?から出る水量は、けっして豊富ではないもののそばによると飛沫がかかることもある。更に不思議だなと感じるのは、どのような仕組みで水を汲み上げているのか?動力はどうなっているの?電気が通っているとも思えないし、自然の何らかの力を利用しているのか?

?マークを連発してしまったが、皆さんも通りかかったときにぜひこの不思議なポンプをご覧になっていただきたい。場所は昭和村方面から来た場合、玉梨豆腐から白樺林(看板あり)へ右折。集落を過ぎると、左に入る道がある。途中道は二手に分かれるが右折しそこから数分で現場へ到着する。右折してから舗装路から砂利道になるが、たぶん・・・乗用車でもだいじょうぶだと思う。

このポンプをあとにやや進むと視界が開け、ススキの原が広がる。そしてその先が白樺林となる。白樺林を過ぎるとT字路になり、右折は玉梨豆腐、左折は沼沢方面となる。
posted by 生出 at 08:34 | Comment(0) | 出逢いの妙

2014年10月05日

桃太郎モドキの出逢い


 monkey.jpg

本日、裏磐梯の林道で出逢ったのは・・・まず猿。貫禄のある風貌である。ボス猿と見た。そして次に出逢ったのは・・・

 pheasant.jpg

雉だった。これで犬が出てきたら・・・桃太郎と同じではないか。でも犬には出逢えなかった。ちょっと残念。キビダンゴの準備、それから鬼ヶ島が何処にあるかあらかじめ調べておいた方がいいかもしれない。あれ?上の写真をよく見てみると、これは雉?ウズラ?どっちだろう?とりあえず雉ということにしておこう。

撮影は、いずれもライカV-LUX4。ピンが合っていない。情けない。
posted by 生出 at 22:47 | Comment(0) | 出逢いの妙

2014年09月08日

百舌


 shrike.jpg

たまたま車中で休んでいたら、目の前に百舌が枝に留った。急いでカメラ(コンデジ)を取り出し、なんとか数枚だけ撮影することが出来た。

百舌と云えば早贄(はやにえ)という習性が知られている。捕獲した虫、蛙などの小動物を枝に突き刺す、あの行為だ。早贄については、その理由はあまりわかっていない。捕獲した餌が食べきれず、とりあえず枝に突き刺し保存するとか、足の握る力が弱いために枝に刺して食べるためとか・・・諸説あるようだが、ほんとうの理由は百舌にしか判らない。

見た目はかわいい小鳥にしか見えないのだが、その実態はどう猛な肉食の鳥なのである。

さて、僕的には百舌と云えばサトウハチローの「ちいさい秋 見つけた」である。

 だれかさんが だれかさんが
 だれかさんが みつけた
 ちいさい あき ちいさい あき
 ちいさい あき みつけた
 めかくしおにさん ての なるほうへ
 すました おみみに かすかに しみた
 よんでる くちぶえ もずの こえ
 ちいさい あき ちいさい あき
 ちいさい あき みつけた

この童謡は小学校一年生くらいのときに耳にしたのだが、メロディーと詩から醸し出される独特の雰囲気が子供心に沁みた。秋とは物悲しさがただよう季節なんだ、というイメージが僕の中に作られてしまった。

車の中から暫し見ていたが、ちょこちょこ動いて周囲をうかがっている。ぴゅーっと飛び出し、いなくなったと思ったら、何かを喰わえて枝に戻ってきた。残念ながら留る位置が悪くて撮影は出来なかったが、どうやら蛙が捕まったようだ。今回は完食したらしく早贄はなかった。
posted by 生出 at 08:56 | Comment(2) | 出逢いの妙

2014年08月21日

当り棒


 garigari.jpg

連日の暑さで少々嫌気がさしている。今日も高温注意報が出ているようだ。そんな最中、知人から「ガリガリ君」の梨味をいただいた。一気に頬張ったら頭がキィーンと痛くなってしまった。食べ終わって棒を見てみると何か書いてある。なんと「当り」棒であった。当りとわかった瞬間、小躍りしたくなるようなよろこび(笑)・・・実に小学校6年生以来である。

で、当り棒をどうしたかというと、いただいた方へお渡しした。なぜなら・・・ガリガリ君の味は残念ながら僕の好みではなかったからだ。
posted by 生出 at 08:47 | Comment(2) | 出逢いの妙

2014年07月07日

野生の猫

 
 wildcat1.jpg

林道を走行中、四足の動物が横切り路肩にうずくまった。驚かさないようにエンジンを切りコンデジを向ける。はじめ狐の子供かな?と思ったのだが葉陰からのぞいた顔は猫だった。しばらくにらめっこをしていたが、やがて顔を出しゆっくりと道の真ん中を歩き始めた。

 wildcat2.jpg

今年5月15日に「野生の猫」の話を掲載したが、これこそまさに「野生の猫」と云っていいだろう。標高は1000メートルを軽く超えており、林道も終点に近い場所で、サルや熊が生息するところ。いちばん近い民家は小野川湖畔だから、この場所からは7〜8キロはあるだろう。仮に家猫だとしても民家から、ちょっと散歩をするような距離ではない。餌は何?寝床はどこ?冬はどうしているの?などなど疑問符が頭の上にいくつも浮かんでは消える。

ここで僕は、ふと思ったのだった。人に飼われて何不自由無く生きる猫に比べて「野生の猫」はなんて不幸なんだろう、なんてことを考えてはいけないのだ・・・と。彼の人生・・・いや猫生は、必ずしも平坦ではない。むしろ起伏がありすぎて、並の猫ではすぐに根を上げるだろう。人間も動物も満ち足りた生活を送っていると、時間の使い方が疎かになりがち。野生で生きるが故に一日を乗り越えられた喜びは、きっとひとしおだろう。その喜びは彼だけのものであって誰のものでもないのだ。
posted by 生出 at 12:58 | Comment(2) | 出逢いの妙

2014年06月18日

奇跡の一本松とハマヒルガオ

 
 ippon-matsu.jpg

約三ヶ月ぶりに南相馬市の「奇跡の一本松」を訪れた。
周辺はダンプが行きかい、津波で破壊された堤防を作り直す工事が行われていた。

そんな様子を一本松は無言で見つめている。海風が吹きつけ潮の香りだけは昔と変わらないのだろう。足元を見るとハマヒルガオが数輪花を付けていた。震災前、この一帯はハマヒルガオの群生地だったのかもしれない。

ハマヒルガオの花言葉は「絆」。荒涼とした風景の中、淡いピンクの花が風に揺れている。大きな災害を乗り越え命をつないだ姿に「絆」という言葉の真の意味が足元からじわじわと伝わってきた。

※「奇跡の一本松」に関する新聞記事はこちら。いつまでリンクがあるかは?です。
posted by 生出 at 12:40 | Comment(0) | 出逢いの妙

2014年04月15日

ミンク

 
 mink1.jpg

つい先日、郡山でサクラを撮影していたときのこと。機材をしまおうと何気に貯水池に眼をやると、何やらテケテケテケ・・・と歩いている。コンデジを用意してパシャパシャと撮影。イタチのような姿だがどうも違う。帰ってから調べてみると「ミンク」であることが判明。毛皮用に飼育されていたものが逃げ出し野生化したようだ。

 mink2.jpg

こちらの気配を察知すると同時に、だぁ〜っと駆け出しどこかへ姿を消してしまった。もともとは北アメリカに生息しているのだが、遠い島国まで連れてこられて、いちばん迷惑しているのは彼らだろうね。
posted by 生出 at 12:55 | Comment(2) | 出逢いの妙

2014年02月10日

信夫三山暁まいり

 
 akatsuki1.jpg

きょう福島市で「信夫三山暁まいり」が行われた。

「福島市のシンボル信夫山に鎮座する羽黒神社の例祭で、長さ12m、幅1.4m、重さ2tの日本一の大わらじを約100人で担ぎ上げ、福島駅前など市内目抜き通りを練り歩いた後、信夫山の羽黒神社へ奉納する。昔、羽黒神社に仁王門があり、安置されていた仁王様の足の大きさにあった大わらじを作って奉納したことが由来とされ、江戸時代から300有余年にわたり受け継がれている。」(福島市/総合観光情報ナビより)

週末の寒波の影響で、福島市内は40センチを超える積雪だった(ブログにアップした写真は、いずれも2010年2月10日に撮影したもの)。

 akatsuki2.jpg akatsuki3.jpg

震災前、こういう写真を撮影していたことを、実はきょう思い出したのであった。午後3時、宮森さんのところで、あれやこれや話をしていたら花火の音がする。「何でしょうね」と宮森さんに訊いてみると「あ〜暁まいりじゃないの」と。

いろんなことで沈みがちな福島県民であるが、昔ながらの祭りを見れば、少しは気持ちが高揚するかもしれない。

 
posted by 生出 at 23:01 | Comment(0) | 出逢いの妙

2014年01月07日

吾妻小富士

 
 azuma-kofuji.jpg

冬型の天気図になると福島県内浜通り、中通りは快晴になることが多い。峠の長いトンネルを抜けると、まさに抜けるような青空が広がっている。今日の福島市はご覧のような快晴で、吾妻小富士が気持ちいいくらい、はっきり見えていた。この写真は、いつも携行しているコンデジで撮影。35ミリ換算で600ミリ域なのだが、やはり所詮はコンデジ、画質はかなり悪い。ちょっとがっかり・・・。
posted by 生出 at 12:58 | Comment(2) | 出逢いの妙

2013年11月26日

生と死

 
 the body of a salmon-u.jpg

阿武隈川まで白鳥を見に行ってきた。気がつけばそんな季節。白鳥、カモがたくさんいて、川の中に首を突っ込んで餌を探している。人慣れは相変わらずで、僕の姿を見ると餌をねだるような素振りをする。寄っては引き、引いては寄る、そんなことを繰り返していた。

何気なく足下を見ると力尽きたサケがゆらゆらと・・・。先日紹介した荒川は阿武隈川の支流で、この場所は荒川との出逢いから3キロほど下流になる。

今を盛りとばかり餌を探す白鳥達と、命を全うしたサケの姿。自然は止まることなく命のリズムを刻み続ける。ひとつの命の終焉は、また次の命を育む。このサケはやがて水に溶け、かつて泳ぎ回っていた大海原で新しい命に生まれかわるのだ。
posted by 生出 at 21:57 | Comment(0) | 出逢いの妙

2013年11月20日

荒川の白鷺

 
 egret-u.jpg

サケを出したので、ついでに白鷺も・・・。ここ荒川には白鷺、青鷺、トンビなどの比較的大きな野鳥が生息している。川の流れがはやいためか白鳥は見たことがない。で、この白鷺だが、警戒心がとても強くまともに写真を撮らせてくれない。車で近寄っただけでも、さぁ〜っと飛び立ってしまう。

この日は白鷺の方からいい位置に舞い降りてくれたので撮影することが出来た。同じ場所でじぃ〜っとして、泳いでくる魚を狙っているのだろう。忍耐、我慢、辛抱の連続で、まるで「おしん」のようだなと思たのだった。
posted by 生出 at 08:43 | Comment(0) | 出逢いの妙

2013年11月19日

荒川のサケ

 
 salmon-u.jpg

先日、福島市内を流れる荒川付近を走行中、ふと川面を見るといつもと様子が違う。大量の何かが水しぶきをあげている。何かと思いしばし眺めていた。背びれが見え隠れするので、どうやら魚のようだ。コンデジを構えるも、なかなか姿を捉えきれない。数十カット撮って、ようやく撮れたのがこの写真。どうやらサケが遡上していたようだ。家に帰ってから検索してみると「サケ稚魚放流会」が開催されていた。

多くの子供たちに見送られたサケが、いま戻ってきたんだね。でも出迎える人も無く、ちょっとさびしい里帰りだな、と思ったのだった。
posted by 生出 at 12:49 | Comment(0) | 出逢いの妙

2013年10月21日

しあわせのパンダ

 
 nanda-panda-u.jpg

その後、あいつがどうなったか・・・ついでで申し訳なかったが会ってきた。そしたら・・・以前(今年7月24日参照)とは比べ物にならないくらいきれいになっていた。肌の色ツヤもよく、まるで別人・・・いや別パンダである。おまけに白鳥の親子とも知り合いになったらしく、表情にも余裕が見える。話し相手が出来てよかったね。もう僕が心配する必要もないだろう。
posted by 生出 at 13:00 | Comment(2) | 出逢いの妙

2013年10月12日

猿は・・・去るもの

 
 monkey-u.jpg

裏磐梯辺りで猿は珍しくも何ともないんだけど、まぁ〜出逢ったのでとりあえず写真を撮っておいた。ここら辺の猿は人を見て寄ってくるようなことはない。ブログ用コンデジを出し、600ミリ(35ミリ換算)で狙ったのだが撮影出来たのは僅かに2枚。さぁ〜っと林道の脇へ逃げ隠れてしまう。人を警戒してこそ野生の猿である。

前出のカモのように堕落させてはならぬ。
posted by 生出 at 18:44 | Comment(0) | 出逢いの妙

2013年10月02日

空間有美

 
 goyou-matsu-u.jpg

出会いというのは時にスリリングであり、気がつくと、昨日まで僕の中に、まったく存在していなかったモノの見方、感じ方の種を落としてくれることがある。

先日、昵懇にしていただいている画家と一緒に福島市内の「盆栽の阿部健一氏」宅へお邪魔してきた。僕は知らなかったが、福島は五葉松盆栽の世界的なメッカだったのだ。その礎を築いたのが阿部健一氏の父、故「阿部倉吉」氏であった。

実はこれまで僕は盆栽を、これほどマジマジと見たことがなかった。今回阿部氏の作品に接し、盆栽に対するイメージが一変した。この風貌はいったいいかにして創られたのだろうか?倉吉氏が、福島の吾妻山に自生する五葉松の風貌・・・厳しい自然の中で生きる五葉松の、究極までに無駄をそぎ落とした姿・・・から「空間有美」という言葉を導き出したことにはじまる。この言葉をベースにして、これまでにはない荒々しくも生命力の溢れる作風を生み出したのだった。「空間有美」とは枝や幹の空間から、いかに美を見出すか・・・空間には何もないのだが、そこに美を感じさせる・・・つまりは盆栽の存在感を高める崇高な「空間」を創ることが新しい盆栽表現であると倉吉氏は考えたのだ。

どのような表現であっても「間」というのは、大切なのだなと常々感じている。つまり、間が悪い、間抜け、間違い・・・などの言葉があるように「間」とは表現において、なくてはならない大切なファクターなのだ。

自然からは学ぶべきものが大いにある。自然の中で生きるすべてものが、本来もっていなければならない姿を認識し・・・それを我々人間は真摯に受け止め・・・生き方に反映すべきだと衆生なことを感じたのであった。

現在、阿部健一氏の息子さんが三代目として倉吉氏の遺志を受け継ぎ、新たな表現に挑戦しているとのこと。僕の中に落ちた種が芽を出すかどうかは判らないが、出会いの妙をいま改めて噛み締めている。
posted by 生出 at 23:31 | Comment(0) | 出逢いの妙