二日ほど前だったか、関東地方が梅雨入りをした。東北もまもなく鬱陶しい季節を迎えることだろう。
昨日は各地でゲリラ豪雨が猛威を奮ったようだ。その降り方は梅雨のシトシト雨ではなく、凄まじいという言葉がふさわしい。
夕方、磐梯熱海から猪苗代町を走行中、ヘッドライトを点けなければならないほどの視界が悪化。アンダーパスには池か沼かというほどに水が溜まっているところもあった。ワイパーは最高速でフロントをはじくが、それでも視界が悪い。会津若松の我が家まで無事に辿り着けるか?と慎重にハンドルを握る。
猪苗代インターを過ぎたあたりから、あら不思議。眩しいほど日が射してきた。バックミラーで後方を見てみると大きな虹がかかっていた。なんだかキツネにつままれたような気分だ。
撮影を終えて車を走らせると、その先は路面がほとんど濡れていない箇所もあり、あまりの極端な雨の降り方に、自然の歪みをまざまざと感じたのだった。