2013年08月20日

もどり道

 
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アコースティックギターを弾き始めて、最初に覚えたコードがE、A、G、C、Dなどのメジャー&マイナーコードだった(中学校2年の頃の話)。いわゆるローコードというものだ。F、Bから始まる曲はパスするかカポをつけてコードを変換して弾いていた。たとえばFならカポを5フレットに付けてCで弾くといった具合。カセットテープから流れる曲にあわせて音を出すと、まるで自分もその楽曲に参加している錯覚に陥り、なんだかプロのミュージシャンになったような気分になったものだった。そう単純じゃないんだよ、ってことに当時は気がついていなかった・・・。

あの頃、拓郎の「オンステージともだち」、かぐや姫の「オンステージ」、そして井上陽水の「もどり道」の3枚がライブ盤として人気があり、スタジオ録音とはまた違う臨場感に酔いしれたものだった。とくに陽水の「もどり道」の「夏まつり」「いつのまにか少女は」「紙ひこうき」「たいくつ」「傘がない」はローコードのマイナー系コードで比較的簡単にあわせられるものだから、初心者のギター少年にとってはたまらない曲だった。

さて「もどり道」であるが、現在の陽水を聴き慣れた耳からすると、かなり印象が違う。エレキ、ベース、ドラムス、シンセが入った曲もあるものの、ギター一本あるいは二本というシンプルな構成で、いかにもフォークって感じ。曲間のMCもぼそぼそと囁くように話す。「人生が二度あれば」の前のしゃべりは約3分もあり、父の人生についてしんみり語っている。あの時代の陽水のスタイルを象徴するシーンだと思う。音源は73年4月に行われたライブのものである。

いま、CDをかけながら、楽譜もないのに(部分的に怪しい箇所はあるけども)あわせられるのは、当時よほど弾いたからなのだろう。アコギを始めるのなら、まずこのアルバムからスタートしよう(笑)
posted by 生出 at 21:42 | Comment(0) | 音楽
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