2021年10月22日

イザベラ・バードの道


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 英国の旅行家・紀行作家イザベラ・バード(1831-1904)が日本を訪れたのは1878年のこと。東京を起点とし日光、会津、新潟、秋田、青森、北海道、太平洋側の海路を経て、神戸、京都、伊勢神宮を巡る旅は、全行程が4500キロを軽く超えていたという。

彼女がたどったルートが「イザベラ・バードの道」として会津美里町(旧・会津高田町)に残っている。現在の峠道(県道330号線・大内会津高田線)は、当然ながら車が通りやすいルートを選んでいて「イザベラ・バードの道」は何箇所かで、舗装された峠道とクロスしている。ちなみに峠道は大内ダムへつながっている。

峠は市野集落を過ぎると、うっそうとした杉林の中を通る。歩きの場合は、ここで水筒を満たしておこう。

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お地蔵様に手を合わせ旅の無事を祈る。実は僕は、この水を口にしたことがないのであった。理由はとくにない。なんとなく通り過ぎることが多いのであった。

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「イザベラ・バードの道」の一部。きっと町で整備をしているのだろう。草はきれいに刈り払いされていた。歩きやすい路面である。彼女が通過した時の状態は想像するほかはないのだが、いまよりも往来があったことだろうから、案外、今よりは歩きやすかったのかもしれない。

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峠のピークには峠の歴史が記されている。簡単な説明ではあるが、多くの人間が通り過ぎた峠に、あれやこれやの事件、事故、災害・・・悲喜こもごものドラマがあったことだろう。峠を吹くこの風を、当時の人たちはどのように感じただろう。

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峠を抜けると視界が開け大内ダムが姿を見せる。少々感傷的な気持ちになっている自分を現代に戻してくれる(笑) ダムの下を望遠で見てみると、関東地方では大人気の観光スポット「大内宿」の家並みが見える。

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ここから見ると、観光パンフレットなどに使われている写真とは、まったく印象が異なる。現代的な屋根も散見される。茅葺き屋根など昔の風情を売り物にしてはいるものの、やはり快適な暮らしは送りたいものね。ソーラーパネル設置の屋根もある。

観光客が増えてきたようで、広大な駐車場では警備員が出入りする車をテキパキとさばいていた。僕は大内宿によることなく通過。

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大内宿をあとにして、下郷町中山の「八幡の大ケヤキ」を久しぶりに拝む。樹齢が950年というから、とてつもない大樹である。驚くべきは、樹勢には勢いがあり、いささかも衰えを見せていない。写真では、この木のスケールをお伝えできないのが残念である。長生きの秘訣を訊いてみたいものだ。一見の価値はあると思う。

撮影ができない時、気持ちが乗らない時は、こんな感じで、足の向くまま、気の向くまま、会津のあちこちを歩いているのであった。




posted by 生出 at 19:38 | Comment(0) | クルマ
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