Americaというグループのことは、つい最近まで知らなかった。バンドにアメリカと命名するなんて、なんと大胆な。
結成は1971年というから、すでに半世紀の時が流れている。メンバーはジェリー・ベックリー(Gerry Beckley)、デューイ・バネル(Dewey Bunnell)、ダン・ピーク(Dan Peek)の3人。ジェリー・ベックリーとダン・ピークは米国出身、デューイ・バネルは英国の出身。親の転勤のため英国に移り住んだジェリー・ベックリーとダン・ピークが高校でバンドを組む。そしてのちにデューイ・バネルが加わり「America」が結成された。このアルバムは彼らのデビューアルバムである。
「America」というバンド名は母国への郷愁からつけられたとも、カフェにあったジュークボックスがアメリカーナ製だったから、とも云われている。
1972年「名前のない馬(A HORSE WITH NO NAME)」が全米チャートで1位を獲得、同時にグラーミー賞最優秀新人賞にも輝いた。
彼らのサウンドの特徴はアコースティックギターと3人のハーモニーの美しさといっていいだろう。一聴してクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング(CSN&Y)を彷彿とさせる。爽やかで軽やかな彼らの音作りは、アコギ好きにはたまらない。やや乾いた感じに聞こえるギターはGibsonだろうか?などと想像するのも楽しい。