お食事処「みやもり」は、猪苗代町の沼尻温泉街にある食堂と呑み屋さんを兼ねた店である。創業がいつ頃からなのかはわからないが、最初に入ったのは15年くらい前だっただろうか?なんとなく入りやすそうな感じがして、ふらりとよったのだった。
この日は、数年ぶりの入店である。入り口にいる猫は飼い猫のようで、仕切りに「開けろ、開けろ」と鳴いていた。僕の存在に気がつくとピタッと泣きやむ。僕が入るのを見越していたようだ。
で、一緒に入店した。
午後1時を過ぎた時間だったからかお客さんは誰もいなかった。がらんとしていて、ちょっと寂しい感じ。でもお店のお母さんとお姉さんは明るく対応してくれた。厨房には無口そうなオヤジさんがいた。これはまっとうな組み合わせである(笑)
夜になると呑み屋さんになるのだろう。棚の中には日本酒、焼酎の一升瓶が鎮座していて、夜の出番を待っている。しかしコロナ禍で、温泉街全体の活気は残念ながら以前のようではないのだろう。ほんとうに残念である。
久しぶりに「煮込みカツ丼」を頼む。お値段は1000円。厚めで柔らかいカツが食欲を増進させるグレリンを激しく分泌させる。一気に平らげてしまった。食べ終えて「もうあと半分だけ」と言いたくなったが、レプチンが待ったをかける。これもまたまっとうな話である。
次回はソースカツ丼をいただきます。