棚倉町の名店「竹の家」である。棚倉城址のすぐ北に位置し、落ち着いた和の佇まいの店である。
メニューはこちら。お値段的には僕がいつも行っている町の食堂より、ちとお高い。しかしたまには少し贅沢をすることにする。お目当ては「長崎ちゃんぽん」だった。人づてに、こちらのお店のイチオシだと聞いていた。なんでも女将さんが長崎の出身で、本格的な味を堪能できるというのである。
ふと振り返ると僕はちゃんぽんを、これまでに口にしたことがなかったことに気が付く。そんな奴がいたのかと、ちょっと可笑しくなってしまった。案外未経験のことってあるんだな・・・と。
で、早速いただいたちゃんぽんであるが、野菜たっぷりの具材の頂点に鎮座するのがホタテ。イカが脇に控えている。スープの色合いがやさしい。味もくどくなく美味しい。全体のハーモニーはさすがである。一気にいただいた。
なかなか棚倉まで足を伸ばすことがないので、ちょっと周辺を散策。城址のすぐそばには樹齢600年という見事なケヤキ(福島県指定天然記念物)があった。大きなコブは長年風雪に耐えてきた証であろう。見応えのある銘木だ。ケヤキを見ながら、膨らんだ自分のお腹をなでなでしながら帰路についたのだった。