2018年07月27日

原町にて


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太平洋を見ると、どうしても東日本大震災のことが頭をよぎってしまう。なので自ら積極的に出向くことは無い。この日は時間調整を口実に、南相馬市原町区の海岸線まで車を走らせた。原発事故で立ち入りが制限されているところ以外、震災の爪痕は時間の経過とともに日々消えていく。あと10年もすれば、何事も無かったかのようにアスファルトやコンクリートで塗りつぶされてしまうだろう。

印象的な雲の下、人が歩いている。躊躇することなく真っすぐ海へ向かっている。僕のように時間つぶしでここに来た人間とは違い、早く目的地に着きたい、そんな意志の強さのようなものもすら感じた。

手元には標準ズームしかなかったので表情まで伺い知ることは出来ない。空と海と陸の間に消えてしまいそうなくらい小さな人。ちょっと目を離している間に姿を見失ってしまった。
posted by 生出 at 12:56 | Comment(2) | 出逢いの妙
この記事へのコメント
先日震災後初めて荒浜、閖上地区を訪れました。

海岸沿いには嵩上げされた堤防が出来ていて容易に海を見ることは出来ません。

震災遺構という形で残っている学校には大型バスやタクシーがひっきりなしに来て、たくさんの人が学校内を見学して校庭で記念撮影をしていました。

帰り道だったということと震災後初めてと言う理由で海岸沿いを走りましたが緊張感が緩むことはありませんでした。

観音様に手を合わせることしか出来なかったのが現実です。





Posted by のんべい at 2018年07月29日 21:09


◇のんべいさん、こんばんは。いまごろの時間はまだ宵の口でしょうね。
荒浜、閖上に行かれたとか。時間は否応無く流れて行きます。時に無情を感じます。

手を合わせることしか出来なかったとありますが、私のできることも、まさに手を
合わせることくらいです。

従兄弟が行方不明になった宮城の海は、まだ見ることができません。

言葉ではうまく説明できませんが、生き残った者は、とにかくしっかり生き続け
なければならない・・・ただただそう思っています。
Posted by 生出 at 2018年07月30日 22:49
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