2017年10月29日

ヤマハL-5


 _0289464.jpg

1974年に誕生したヤマハのL-31は同社のFJ、FSシリーズとは異なり、厳選された素材を使い、熟練した職人の手によって創られたワンランク上のギターだった。L-31がシリーズ最初のモデルで、ここからLシリーズの歴史が始まる。ちなみにL-31はトップがエゾマツ、サイドとバックはハカランダ、マホガニーのネック、指板とブリッジはエボニー、アバロン貝のインレイ・・・と贅を尽くしたものだった。

好評を博したL-31は77年までの3年間しか作られなかったこともあり、いまだに人気のあるギターだ。L-31が登場した翌75年にはカスタムモデル(L-51、L-52、L-53、L-54の俗にいうヤマハ四天王)とスタンダードモデル(L-5、L-6、L-7S、L-8、L-10・・・全10種類)が市場に投入された。

さて、このL-5は知人のM氏所有の個体である。スタンダートモデルとはいえ、さすがにLシリーズだけのことはある。シンプルながらも高級感漂うオーラを放っている。ギターを抱えた瞬間、重量感溢れるボディと剛性の高さに当時の技術者の気概を感じた。トップはスプルース単板、サイドとバックはコーラルローズ、ネックとブリッジはエボニーが使われている。軽く指で弾いてもパワーあふれる音を叩き出す。もちろん今でも十二分に通ずるサウンドである。

 _0289496.jpg

L-5は前期と後期があって、これは前期型といわれるモデル。前期はポジションマークが5フレットからはじまる菱形が、後期では3フレットからのドットへ。トラスロッドカバーが木製からプラスティック製へ・・・などの改良がされた。

 _0289488.jpg

誕生からいまに至るまで、石川鷹彦、さだまさし、吉川忠英、チャー、南こうせつなどなど多くのミュージシャンに愛用されているLシリーズ。プロアマの声を取り入れながら、時代と共に音作りを進化させてきた。これからも、その歩が止まることはないだろう。気になる一本であることは間違いない。
posted by 生出 at 22:10 | Comment(0) | アコギ
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]