2017年09月05日

風 ファーストアルバム


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いまふりかえると1973〜75年という時間は、僕の音楽の方向性を決定した重要な時間であった。な〜んて書くと、なにやら一端のミュージシャンっぽい発言になってしまうが、まぁ〜簡単に言えば、音楽の好みがはっきりした、ということである。あの時期は拓郎、陽水、かぐや姫、そして結成したばかりの風がすべてといってもいいくらいだった。もちろんその他いろいろ聴いたのだけど、限られた小遣い、情報の中で、新しいミュージシャン、楽曲との出逢いは、いまとは比べ物にならないほど少なかった。なので手元のLP、ラジカセで録音したFMをカセットで繰り返し聞くのが関の山だった。

音楽的環境としては、非常に貧しい中でフォークギターを始めた訳なんだけど、誰もがそうであったように、コードを覚えるのに四苦八苦。最初の壁は、ご多分に漏れず「F」であった。なんとかクリアしたものの、次の壁がリードギターだった。なにせコードしか載っていない簡単な楽譜しかなかったので、耳コピをせざるをえなかった。しかし稚拙な僕の耳では聞き取れない部分がほとんどで、壁をクリアするのは容易くはなかった。

そんなとき、同級生が弾く風の曲には、正直嫉妬した。とにかく上手かった。同時に聞かせる音を奏でる素晴らしさを教えてくれた。同級生の弾く「海岸通」と「あいつ」のアルペジオ&リードは僕の心を捉えて離さなかった。いつか弾いていやると思いつつ、いまに至っているのだから、僕のスキルもそれほどでないことがわかる。

風のファーストアルバムは1975年6月にリリースされた。かぐや姫の解散が4月で、その二ヶ月前に風として発表されたシングル盤「22才の別れ」が大ヒット。いきなりオリコン第1を獲得。そしてファーストアルバムも追い風に乗って第1位。時代の風が彼らに吹いたのだ。

ついでに云うと2作目のアルバム「時は流れて・・・」も1位、「WINDLESS BLUE」は3位、「海風」は1位、「MOONY NIGHT」は2位という輝かしい結果を出した。

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アルバムは全体にアコースティック感に溢れている。どの楽曲も思い出深い。聴きどころなどは、いろんなひとが、いろんなところで云っているので、ここでは触れなくてもいいだろう。ちょっと目先を変えた聴きどころとしては・・・コーラスにシュガーベイブ、ハイファイセットが参加しているところだ。5曲目の「でぃ どりーむ」の1分55秒から2分10秒の間に聞こえてくる歌声は・・・一部コアなファンはいたものの、まだ一般的にはほとんど知られていない「山下達郎」である。「RIDE ON TIME」でブレークする前の貴重な唄声だ。

他に細野晴臣、松任谷正隆、伊藤銀次、石川鷹彦、吉川忠英、吉田美奈子などなど豪華な顔ぶれだ。
posted by 生出 at 22:20 | Comment(4) | 音楽
この記事へのコメント
当時は売れていなかったのでコーラスとCMで稼いでいました。
よく申しておりました、「風にはかわいがってもらった」と。

座布団ください(笑)

Posted by 山下まにや at 2017年09月13日 20:33


 ◇若かりし頃の苦労話は、いまでこそ笑い話になりますが、積み重ねたひとつひとつが、今に至る重要なステップですね。

座布団は大喜利用だと喜ばれますか?
Posted by 生出 at 2017年09月14日 12:38
>座布団は大喜利用だと喜ばれますか?


紫色の大きなのを是非に(⌒▽⌒)
Posted by 山下まにや at 2017年09月14日 16:31


◇ほんとうは、何かウケることを云わなければ座布団は差し上げられませんが、山田君の知り合いに頼んでなんとかしてみましょう。素敵なHNに免じてです(笑)
Posted by 生出 at 2017年09月14日 21:29
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