2017年03月08日

あゝ、我が良き友よ


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タイトルを見れば一目瞭然、吉田拓郎が作詞・作曲し、かまやつひろしが歌ったあの曲「我が良き友よ」が収録されているアルバムである。リリースは1975年。ご存知のようにこの3月1日にかまやつひろしは鬼籍に入った。

下駄、手ぬぐい、学生服、女郎屋、下宿屋、バンカラ・・・などのレトロな匂いのする単語が並ぶ。昭和50年当時、僕は稚拙な中学生。歌詞にちりばめられたこれらの単語は、父親世代のものだよねって感じがした。ひとはむかしを懐かしむものなんだ、とも思った。懐古趣味という言葉を知ったのも、このときだったかもしれない。

ザ・スパイダース解散後、ソロ活動に入ったかまやつひろしは、音楽ジャンルに拘らず多くのミュージシャンと交流を深めていたという。その中の一人が吉田拓郎で、提供された「我が良き友よ」は「自分の求めている世界ではない」と、かなり抵抗があったと聞いている。なので「ほとんど感情移入することなくさらりと歌った」そうで「一世を風靡するほど大ヒットするとは・・・」思ってもいなかったようだ。

「我がよき友よ」はシングルカットされ、B面はかまやつが作詞・作曲した、これも名曲といわれている「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」だった。こちらの方がかまやつらしい世界だと思う。この曲もアルバムのラストに入っている。

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アルバムには多くのミュージシャンが、楽曲の提供、編曲、演奏に参加している。吉田拓郎、井上陽水、石川鷹彦、南こうせつ、大瀧詠一、山下達郎、細野晴臣、りりぃ、遠藤賢司、瀬尾一三、加藤和彦、高中正義、安井かずみ・・・錚々たるメンツである。かまやつひろしの人柄に引き寄せられた、まさに「我が良き友よ」なのだろう。
posted by 生出 at 22:19 | Comment(0) | 音楽
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