2017年02月10日

フォクトレンダー・ヴィトマチックUa


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フォクトレンダー社の創業は1756年、光学機器メーカーとしての歴史はながい。老舗中の老舗だ。しかしその後、紆余曲折を経て、現在は日本のメーカー「コシナ」が商標権使用許諾を受け、カメラ・レンズの開発、販売を行っている。

ヴィトマチックIIaは1961年に販売が開始された。セレン光電池式の露出計を内蔵、二重像合致式の距離計、1/500秒の高速シャッター、名玉カラースコパー50mmF2.8を装着し、コンパクトなボディながら、ずっしりとした重量感がある。隙の無い精緻な造りは、手にした瞬間、写欲に火を点けるのに十分である。ライカとは違う上質な造りには惚れ惚れする。

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シャッターボタンの右側の窓は露出計の指標で、○と−を合わせると適正露出ということになる。この指標はファインダー内でも確認できる。巻き戻しのレバーは・・・というかダイヤルは、通常埋め込まれていて、左サイドのレバーを操作をすると、ぴょん!と現れる。このあたりの仕掛けは、正に「カラクリ」だなぁ〜と感じる。しかしクランクがないので操作はしづらい。

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底部を見てみると、このカメラの造りこみの妙味をさらに感じる。三脚穴の左にあるのがフィルムカウンターで、フィルム装填の際、カウンターを手動で合わせる。通常は1からスタートするわけだが、このカメラはカウントダウン式。36からスタートする。フィルム交換は左のレバーをスライドさせるとパトローネ室が開く。巻き上げの終わったフィルムを取り出すのには便利かもしれない。でも、次のフィルムを装填するのに、結局は裏蓋を開けなければならないので、二度手間といえなくもない。

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フォクトレンダー最盛期に造られたヴィトマチックUa。機械式カメラとしての完成度は高かったものの、次第に日本製カメラに押され気味だったあの時代。その旨味を十分味わってもらえなかったのでは? 21世紀も20年弱の時間が流れたいま、残念ながら評価(市場価格)は、本来持っている実力の十分の一にも満たない。再評価されて欲しいカメラのひとつだ。

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posted by 生出 at 12:39 | Comment(0) | フィルムカメラ
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