2016年11月09日

コンタフレックス スーパー


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1959年といえば、云わずと知れた「ニコンF」が産まれた年である。同じ年、西ドイツのツアイス・イコン社から産声を上げたのが「コンタフレックス・スーパー」であった。当時の販売価格は「ニコンF」がオートニッコール50ミリF2.0付きで67.000円、「コンタフレックス・スーパー」が50ミリF2.8付きで96.500円。ちなみに大卒初任給が約1万4千ほど。いかに高価であったかがわかる。カメラそのものが贅沢品、まして舶来品となれば、なおのこと値が張るわけである。

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ペンタ部に張り付いているのはソーラーパネルではなく「セレン露出計」の受光部である。この時代の定番。ボディの作りは、非常に精緻で手抜きの無さはさすがドイツ製である。ずっしりとした重さから剛性の高さもうかがえる。

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フィルムカウンターは36からスタートしてカウントダウンをする。フィルム装填後、ユーザーが手動で36、もしくは20枚・・・など撮影可能枚数を合わせなければならない。

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ASA感度は10〜1300の間で設定できる。ドイツ製なのにDINではないのが不思議なところ。端からアメリカへの輸出を意識していたのだろうか?感度ダイヤルは、絞り値設定も兼ねている。シャッター速度を選び露出計の針が真ん中に来るよう絞りを調整する。このカメラの特徴として、一度露出値を決めてしまえば、シャッター速度を変えても絞り値が連動するところにある。シャッター速度優先・自動露出のマニュアル版とでも言うべきか。極端に明るさが変わった場合は、もういちどシャッター速度を変えてから合わせる必要がある。

シャッターはレンズシャッター式。速度はB,1〜1/500。シャッターを切るとファインダーはブラックアウト・・・つまり真っ暗になる。フィルムを巻き上げるとミラーが元の位置に戻り、ファインダーが覗けるようになる。交換レンズが数本用意されていたようだが、一眼レフのようなバヨネット式マウントは備えておらず、レンズの前玉のみを交換する。構造的に極端な長玉や広角はなかったかもしれない。

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裏蓋はごっそり引き抜くタイプ。裏蓋を小脇に挟んでの交換は、雨の日などは、きっと苦労したに違いない。何かと不便な操作方法を強いられるわけだが、高級カメラを手に入れた喜びは、きっと多少の苦労などは打ち消す魅力を持っていたことだろう。
posted by 生出 at 08:25 | Comment(0) | フィルムカメラ
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