2016年09月30日

Universal Camera Corp. Mercury II


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米国製カメラ「Univex Mercury II」は1945年に製造された。ひと目会ったその日から(パンチDEデート・・・古っ!)ではないが、そのデザインはユニーク且つ大胆で、強烈な個性を誇示している。否が応でも目に飛び込んでくるのが、上部の半円形の部分である。まるで羽根を広げたクジャクのようではないか。羽根には何やら数字がごちゃごちゃ・・・と。

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この表は深度表であって・・・たとえば距離(目測)を10フィート、絞りを5.6に合わせた場合、表の上段Dの10'、同じくfの5.6から導き出されるのは・・・6'から30'までが被写界深度ということになるわけである。

1フィートは30.48センチなので、概ね1.8メートルから9メートルの間にピンが来る・・・のである。実はこのカメラ、レンズ交換が可能で、他に数本(75ミリ、125ミリ・・・)のレンズが用意されていたようだ。レンズを交換した際、この表は・・・役立たつのかな(笑)

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ボディ背面には円盤状の表がある。これは露出表である。う〜ん、どうやって合わせるのだろう?見るのが面倒くさい(笑) というか、表を見ながら露出を算出している間に、シャッターチャンスを逃してしまう・・・気がするのだが・・・。

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さて、このカメラは実はハーフ判なのである。裏蓋を開けてみると、ご覧のように18×24ミリのフォーマットであることがわかる。なのにボディの大きさは35ミリフルサイズと同等だ。カメラに搭載されているのはロータリーシャッターと呼ばれるもので、これは円盤状のシャッターを回転させるというユニークなアイディア。なるほど、だからクジャクの羽根が必要だったのだ。

ボディはアルミダイキャスト製で、手にした印象は一般コンシューマー向けではなく、米軍御用達?と思わせるほど作りがしっかりしている。太平洋戦争が終わった年に生まれたこのカメラ。国力の差は、こんなところにもあった訳だ。
posted by 生出 at 20:48 | Comment(0) | フィルムカメラ
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