2016年09月13日

マミヤ16オートマチック


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和34年)に発売された所謂ポケットカメラである。フィルムは機種名にあるように「16ミリ」フィルムを使う。画面サイズは10×14ミリで、1972年に登場したコダック規格の110(ワンテン・・・13×17ミリ)フィルムよりも小さな画面サイズである。どちらも専用のカートリッジ式フィルムを使う。残念ながらマミヤ−コダックのカートリッジに互換性はない。

マミヤ16シリーズは1949年に誕生し、マミヤ16EEデラックス(1962年)まで7機種が製造された。「オートマチック16」は同シリーズとしては初めて外部式露出計(セレン光電池式)を内蔵した機種で、小さなボディにカメラとしての機能をギュッと詰め込んだ感じで、機械仕掛けのフォルムは見ているだけで惚れ惚れする。手にしたい!という願望が芽生えてしまうと人は都合のいい「屁理屈」を考えはじめる。

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毎日使うものではないが、何かの際に活躍するのではないか・・・ありもしないシーンの中で「持っていてよかった」と、このカメラを撫でる自分の姿を想像するのである。次第に脳内に「幸せホルモン」といわれるセロトニン(違ったかな?)が分泌され、いっときであるが至福に包まれる・・・これをひとは「妄想」と云うのである(笑) おもちゃ屋さんの窓越しに、指をくわえて欲しいおもちゃをじっと見つめる・・・子供と同じである。

残念ながら、このカメラは知り合いが所有するものなので、ブログ用撮影の僅かな時間だけしかお付き合いできなかった。

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携行時、ファインダーは折りたたむ。撮影時は起こすのだが、その様はさしずめ潜望鏡である。後ろから見た姿はニコンF2用のモードラMD2をコンパクトにしたようだ。ロックレバーはレンズカバーを兼ねている。閉じているときシャッターは切れない。FILTERレバーをスライドさせると内蔵されている「黄色」フィルターがセットされる。このあたりのギミックはたまらない。露出計はTTLではない。本体でセットしたシャッター速度と同じ値を露出計側の速度指標も合わせる。すると(精度はともかく)適正な絞り値がセットされ、これで撮影準備が完了。そうそう、ピントは目測なので撮影者の感覚で合わせる必要がある。自分の距離感覚が試されるので、これはこれで楽しい。

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セレンやCdsの露出計は、経年劣化が激しいので適正露出を決めうちするのは難しい・・・。でも順光、逆光など様々なシーンを経験すると露出計の癖は、ある程度つかめるので、まぁ〜がんばって撮影を続けることが必要だろう。その前に・・・すでにこのカメラ用のフィルムカートリッジが手に入らないという大きな問題が立ちはだかってはいるのであった・・・。
posted by 生出 at 22:39 | Comment(0) | フィルムカメラ
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