国内ではあまりお目にかかれないミノルタSRT102である。1973年に発売されたカメラだ。SRT102は主に北米を中心に輸出されたモデルであった。欧州向けはSRT303という名称で、日本国内ではSRTスーパーとして販売された。スペックは(たぶん)どれも同じ。

機能としては、これといった特長はないものの、メカニカルな部分では質実剛健で信頼ができる。この時代のカメラは機械式が多いので、手先の器用な方なら、ちょっとした不具合は直せてしまう。つまりはカメラという「道具」として、いつでも復活できる可能性を秘めているわけだ。末永く使える道具としての資質は、きょうびのデジカメは足元にも及ばない。