2015年08月18日

キヤノンRM


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ペンタプリズムが沈み込んだような独特なフォルムが印象的なキヤノンRM。発売されたのは1962年であった。

このカメラを見てすぐに連想したのが初代ウルトラマンに登場した「棲星怪獣ジャミラ」であった。怪獣とあるが実は元宇宙飛行士。乗っていた宇宙船が故障し、とある惑星(金星?)に不時着。この惑星は水のない過酷な環境であったが、ジャミラはこの環境に順応した身体へと変異する。

彼の祖国は国際批判を恐れ、事故そのものを隠蔽。いずれは救助に来てくれるだろというジャミラの期待は裏切られた。期待は落胆から恨みへと変わりジャミラは復讐の鬼と化す。

自ら宇宙船を直し自分を見捨てた地球に復習するために帰還を果たしたジャミラは大暴れ。結果、多くの人命が奪われる。ジャミラを倒そうと科学特捜隊は奮闘するも1000万度(いったいどんな温度?)の火を放つジャミラは手ごわい。闘いの最中、ジャミラが元宇宙飛行士であることを知ったイデ隊員がこう言い放つ。「俺はやめた。ジャミラは人間じゃないか」。しかし特捜隊のパリ本部は「彼は人間ではなく怪獣である。ジャミラを倒せ」と命令を下す。なおも暴れるジャミラにイデが叫んだ。「お前は人間の心を失ってしまったのか!」。一瞬ジャミラの動きは止まる。しかし彼の復讐心が消えることはなかった。更に破壊を続けるジャミラ。

そしてお約束、ウルトラマンの登場である。ジャミラ唯一の弱点は水であった。ウルトラマンは手から水を放つ(いったいどんな構造になっているの?)。水を浴びたジャミラはもがき苦しみ、やがて絶命する。惑星に不時着したときに、きっと欲したであろう水が弱点になってしまったのはなんとも皮肉なことだ。

埋葬されたジャミラの墓碑には「地球の英雄ジャミラ、ここに眠る」の文字が刻まれた。その墓碑を見つめるイデ隊員がこうつぶやく。「いつだってそうだ、言葉だけは立派だ」。
国家に翻弄され数奇な運命を辿った人間は山ほどいる。そして残念なことだが・・・これからもそういう人間が出ることは火を見るよりも明らかなのである。

ウルトラマン第23話「故郷は地球」、子供番組にしては深いテーマを扱ったなと思ったのであった。

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そうそうキヤノンRMだがスペックなどはこちらをご覧ください。

posted by 生出 at 08:28 | Comment(4) | フィルムカメラ
この記事へのコメント
ジャミラについてはよ〜〜〜〜くわかりました。
洋服を頭からすっぽりかぶったような怪獣ですね。
で、このRMとジャミラの繋がりをご説明いただけないでしょうか?(笑)
Posted by おそまつくん at 2015年08月18日 11:19




◇おそまつな内容を熟読いただいたようでありがとうございます。シャツを首まで下げず、ジャミラごっこをしたことがある男子は、間違いなく私と同年代です。水辺で、とくに砂浜で横たわったりした写真を見せたりすると「まるでジャミラ」だと云われたものです(ほんとうです)。それほどインパクトがあった怪獣でした。
RMとの関係ですが・・・まったく接点はないものと思われます。宇宙飛行士だったジャミラがRMを持って宇宙へ行ったという話も聞きませんし・・・。落ちが無く、少々息苦しくなってきました(笑)
Posted by 生出 at 2015年08月18日 19:36
えっ、そうなの〜!!!
Posted by momozo at 2015年08月19日 16:19



◇momozoさん、おはようございます。申し訳ありません。ジャミラの前では妄想力も発揮出来ませんでした。キャスティングの問題ということで、どうぞご理解、ご容赦のほどを(笑)
Posted by 生出 at 2015年08月20日 07:53
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