2015年07月17日

ニコマートFTN


 ftn-1.jpg

実にしっかり作られたカメラである。ニコマートFTN、登場は1967年だから、あと二年でちょうど半世紀が経とうとしている。当時二コンFに次ぐナンバー2のポジションにいたカメラだ。ナンバー2と云っても、時代背景を考えるとカメラを持つこと自体が世間的に高嶺の花であって、そうそう買える代物ではなかっ た。ましてや一眼レフカメラはメーカーがどこであれ「高級品」と思われていた時代。たやすく手にすることは出来ないカメラだった。

FTNは1965年に発売されたFTの改良型で1975年まで製造されたロングセラー機。きょうびのデジカメのライフサイクルと比べるまでもないが、のちのFT2(ホットシューの固定化)、FT3(Ai機能搭載)へとマイナーチェンジを果たし、1977年までの実に12年間続いたシリーズであった。77 年ニコンFMの登場で、ながく親しんだ「ニコマート」の名称は消えた。しかし中古市場では、いまだにコンスタントに目にすることのできるカメラであって、それはこのカメラが大いに支持されたことの証でもある。

 ftn2.jpg

この時代のカメラなのでボディは当然のごとく金属製で、剛性も高い。この時代に造られたカメラの特徴でもある。シャッター速度の調整は、レンズマウント部付近に配されたレバーで行なう。そのため上部はすっきりしたスペース。フィルム巻き戻しクランク隣の四角い窓は露出計。ノーファインダー撮影時など(見易さは別として)重宝する(かもしれない)。ミラーアップも可能で、当時としては当たり前だったかもしれないが実に助かる機能である。

 ftn-3.jpg

レンズの絞り値を、ボディ内の露出計と連動させるための伝統儀式を味わえるのも、いまや懐かしさを通り過ぎて新鮮ですらある。ニコマートFTN、写真を撮る道具としての指数は限りなく100に近い。
posted by 生出 at 08:02 | Comment(0) | フィルムカメラ
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]