2015年05月26日

キヤノンFTb


 ftb-1.jpg

1966年発表のキヤノンFT(絞込み測光)が開放測光に改良されたのがFTb。71年に発表された。巻上げレバーと多機能レバー(セルフタイマー、ミ ラーアップ、絞込みレバーを兼ねる)のデザインを変更したのが、この写真のFTbでFTb−Nと表記されることもある。73年にマイナーチェンジが行われた。同時代のフラッグシップ機F−1も巻上げレバー、巻上げ角度の変更、シャッターボタン受け皿が変更されたF−1Nが存在する。80年代初めに発表された、いわゆるNew F−1とは異なる。

FTbはキヤノンの中級機という位置づけで、上位機種F−1との差別化として、ファインダー、スクリーンの固定、モードラ装着不可、最高シャッター速度は 1/1000秒におさえてあった。シャッターは布幕で横走りだ。ちなみにF−1には同じ横走りでもチタンが使用されていた。測光はファインダーを覗いて中 央の四角い部分で、これはF−1と同じで画面の12パーセントのみを測光する部分測光方式をとっていた。

この部分測光は癖があって、測りたいモノをいちど画面の中央に配置し測光後、構図を再度やりなおすというツーアクションが必要だった。これも慣れてしまえば、どうってことはない。撮影数をこなせばモチーフと背景の露出差はなんとなくわかるもので、カメラ側の癖を掴むことも楽しみのひとつである・・・と僕は思っている。

 ftb-2.jpg

FTbのいちばんの特徴はQL(クイックローディング)であろう。上の写真がQLのキモの部分である。フィルムの先っぺを赤い印に合わせて裏蓋を閉めればOKと云うもので、装填のわずらわしさを解消する為に開発されたものだったが、評判が良かったという話は聞いたことがなかった。莫大な開発費用と時間をかけたわりには残念な結果に終わってしまったようだ。機能は「ふ・つ・う」がいちばんである。

それにしてもこの時代のカメラは、どれも重たい。キヤノンのサイトによるとボディのみで750グラムとある。装着するレンズにもよるのだろうが、カメラ本体の大きさ、そして金属製ボディという印象から来るのかもしれないが、とにかく重たい。首や肩からぶら下げて一日を過ごすのは・・・言い過ぎかもしれないが・・・拷問に近いかも。
posted by 生出 at 08:29 | Comment(0) | フィルムカメラ
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]