2015年02月17日

J.BOY


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混沌とした時代である。宇宙船から地球を見れば、その美しさにきっと息を呑むだろう。しかし地上に降りれば・・・砲弾が飛び交い炸裂する。砂埃が立ちこめる中、逃げ惑う多くの人々。泣き声、叫び声、非難する声・・・地球の美しさとは裏腹に地獄絵さながらの世界である。

一見、平和に見える国であっても多くの問題が隠されている。民衆の不平・不満は溜まり続け、マグマ溜りから灼熱の溶岩が噴出すように、いずれ大きなうねりとなって何もかも焼き尽くしてしまうかもしれない。

豊かな暮らしの代償は大きな自然災害を引き起した。裂かれた大地、消失した森林、汚染された大気と水、そして絶滅した動植物たち。

1986年リリース、浜田省吾10枚目のアルバム「J.BOY」。A NEW STYLE WAR″は、人類が背負った十字架のあまりの多さを端的に教示している。目線は神のごとくであって、人類への啓示と云ってもいいだろう。

  A NEW STYLE WAR

 地下から地下へ運ばれたBOMB(爆発物)
 国家に養われたテロリスト
 成層圏にMILITARY SATELLITE (軍事衛星)
 It's A NEW STYLE WAR

 飽食の北を支えてる
 飢えた南の痩せた土地
 払うべき代償は高く
 いつか A NEW STYLE WAR

 貧困は差別へと 怒りは暴力へと
 受け入れるか 立ち向かうか
 どこへも逃げ出す場所はない
 It's A NEW STYLE WAR

 ひび割れたNUCLEAR POWER(原子力)
 雨に溶け 風に乗って
 受け止めるか 立ち止まるか
 どこへも隠れる場所はない
 It's A NEW STYLE
 It's A NEW STYLE WAR

 愛は時に あまりに脆く
 自由はシステムに組み込まれ
 正義はバランスで計られ
 It's A NEW STYLE WAR

人類は常に何かを得ようとしている。何かを得れば別の何かを失う。それが人類の歴史。得ようとするものが変われば戦争の形も変わる。まさにA NEW STYLE WAR″だ。負の連鎖を続けるのも止めるのも我々人類である。このまま争いが続けば、いずれ人類は地球を捨てることになるかもしれない。地球を離れるとき、宇宙船から見た地球は青く輝く星なのだろうか?
posted by 生出 at 12:32 | Comment(0) | 音楽
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