2014年11月12日

雪の使者


 snow-insect.jpg

昨日の夕方、うつむきながら歩いていると、白いものが弱々しく飛んでいた。何だろうと目を凝らしてみると「雪虫」だった。子供の頃、毎度夢中になって遊びほうけていたわけだが、ふとした瞬間に、この雪虫が視界に入るのであった。時間帯は決まって夕方。雪虫が飛ぶと里でも初雪が近いのだと云う。

実は雪虫を捕まえたのは初めてであって、両手でそっと包んで車の中へ。大きさを比較するためにマッチ棒の先っぺへ止まってもらった。先っぺへ上り詰めると、すぐに羽を広げ飛ぼうとする。小さい虫なのでなかなかピントが合わない。何度かトライしてようやくピントが来た。

撮影後、すぐに外に離したが相変わらず弱々しい飛び方だ。

「雪虫」というのは俗称で本当の名前は「トドノネオオワタムシ」というそうだ。なんとも呼びづらい名前である。ぶっちゃけ、アブラムシである。通常アブラムシに羽はないのだが、越冬前、羽のある個体が産まれるそうで、それが移動する際、まるで雪のように見えるのだ。雄には口がなく、雌も卵を産むと死んでしまう。寿命は一週間しかないそうだ。なんとも儚い一生である。

天気予報によると、明日あたりから冬型が強くなるようだ。もしかしたら街中でも雪がちらつくかもしれない。手のひらに乗った雪はあっという間に融けてしまう。初雪の使者「雪虫」のように儚いものだ。
posted by 生出 at 08:41 | Comment(2) | 出逢いの妙
この記事へのコメント
生出さんこんばんは、毎晩ギターのCDを聴きながらブログを見ています。青空や白鳥や雪虫の写真を見ていると涙が出て仕方ありません、自然の一瞬の切り取りの中にいろいろな事を想ってしまいます。涙が止まらないのは雪虫の儚さを自分に重ねてしまうからでしょうか?静かなギター曲のせいでしょうか?いえ多分、歳のせいですね(笑)
Posted by 風 at 2014年11月13日 01:49


◇風さん、こんばんは。雪虫が雪を運んできました。今日は裏磐梯も雪でしたね。土湯峠も路面に雪があります。
もう涙は止まりましたね。私も朝、起きた瞬間、なんだか今日は気持ちが落ち込んでいるな・・・とか、逆にテンションが異様に高かったりとか・・・自分自身でも気持ち(感情)が揺れているなと感じるときがあります。ハイであれ、ローであれ、そんなときは、きっと感覚が敏感になっているのだと思います。時を重ねるごとに、多くの出逢いや・・・別れを経験して、そのひとつひとつを愛おしく感じる。朝露の光を見た瞬間、理由もなくほろりとなりそうなこともありました。理由はどうであれ、そう感じたのなら、それを素直に出すのもありだと思います。
Posted by 生出 at 2014年11月13日 22:11
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