2014年08月27日

キヤノンEF


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キヤノンEFは1973年に発表されたシャッタースピード優先のAEカメラであった。F-1を頂点に据え、ナンバー2にいたのがEFであった。当時としては先端を行く技術が投入されていたが、どういうわけか人気はあまりなかった。

露出計の受光素子はSPC(シリコンフォトセル)が使われていてF-1のCdsに比べれば、はるかに反応が早く正確であった。シャッタースピードは1/2〜1/1000秒・Bが機械制御式で1〜30秒は電子制御のハイブリッド式。シャッターはコパルの縦走り。

ライバルはニコマートEL(絞り優先AE)であったが、これはたまたま両機種がナンバー2に位置していただけであって、真のライバルではなかった。やはり作画をするためには絞り設定を優先に考える人が多く、シャッター速度優先式のEFは不利であったようだ。シャッター速度優先はどちらかというとスポーツなどの動体撮影に向いているが、EFにはワインダーやモータードライブも用意されておらず、ELWというワインダー仕様のあるELの優位性を脅かすことは出来なかった。中古市場を見てもEFに比べELが圧倒的に多いことを見ても人気の度合いがわかるというもの。

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とまぁ〜ダメダシが続いてしまったが、改めてEFというカメラを手にしてみると、実にまじめに作られている。ずっしりとした重量感のあるボディ、ペイント の塗りもF-1と比べても品質は同等。高級感のある仕上げだ。シャッターボタン、シャッター速度のダイヤルそして巻き上げレバーが同軸上にあり、もしかしたら、この部分のデザインはライカM5を意識したのかもしれない。EFはメカニカル的なことを含め、AE-1に始まる一連のキヤノンAEカメラの祖と言うべきであって、その存在意義はきわめて大きいのである。
posted by 生出 at 12:43 | Comment(0) | フィルムカメラ
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