一年前の7月6日に亡くなったギタリスト安田裕美さん(拙ブログ、2020年7月9日に掲載)。安田さんが手がけた膨大な仕事の中から、パートナーである山崎ハコさんが厳選した作品が一枚のアルバムとなった。どの曲も安田さんの奏でるギターが堪能できる名曲である。
「さらば青春」(小椋佳)、「帰れない二人(井上陽水)、「悲しい水」(宗次郎)、「雪化粧」(松山千春)、「望郷」(山崎ハコ)・・・など全17曲が収められている。ちなみに音源はすべて当時のものである。あの曲も、この曲もそうだったのと、改めて知るギタリスト安田裕美さんの実力である。
安田さん自身が、ライブでセンターに立つことも、活動そのものも注目されることも少なかった。あくまでサポートに徹した生き様であった。しかし知る人ぞ知るギタリストで、石川鷹彦さん、吉川忠英さんと肩を並べる偉大なミュージシャンであった。
あまりにも多すぎる作品の中から、どの曲をアルバムに収めるか・・・おそらく悩みに悩んだことだろう。これまでの仕事の全てを知ることは無理ではあるが、安田さんのギターが紡いだ珠玉の音色を聴いたら、青春時代の甘酸っぱい思い出が蘇るかも・・・。