車でも、オーディオでも、ギターでも・・・そしてカメラでも○○派、あるいは△△党と自他共にそれを認めたり標榜したりすることは間々あることである。どの世界でも二大勢力があるわけで国産車で云えばトヨタと日産、カメラならニコンとキヤノン、アコースティックギターならギブソン、マーチンであろうか。それ以外のメーカーを好きになると、ときに肩身の狭い思いや悔しさを感じることがあるのだけれど、その感情は時として自分の支持するメーカーへの愛(それはときに偏愛と呼ばれる)に変わるのである。それはそれでとても素敵なことだと思う。
しかし悲しいかな、私は○○党ですと言い放つ人もいなければ、愛されることもなく単なる興味本位としての対象にしかならないメーカー、製品もある。それがペトリであると僕は思っている。これまでにペトリをメインのカメラとして使っている人を見たことがないし、話にも聞かない。いまでこそ中古のペトリを購入し、ネット上でお披露目する方もいるわけだが、それにしてもペトリの位置づけは収集したカメラメーカーの中の一メーカーとしてであって、ライブに例えれば、どんなに間違ってもセンターに立つことはないのである。いてもいなくても、どちらでもいい、まぁ〜今日はステージの右端が開いているから、ちょっとそこに立っていてよ、くらいのものである。
ペトリの歴史は古く、創業は1907年(明治40年)というから、もう一世紀以上も前の話である。栗林製作所としてスタートしたものの、1980年代末にはカメラ事業から撤退し、現在は埼玉県北葛飾で双眼鏡の生産を行っているらしい。ペトリという社名はイエス・キリストに従った聖ペテロに由来しているという。輸出を意識していたことがうかがわれる。それとも経営者がクリスチャンだったのか。そこはわからない。
しかし悲しいかな、私は○○党ですと言い放つ人もいなければ、愛されることもなく単なる興味本位としての対象にしかならないメーカー、製品もある。それがペトリであると僕は思っている。これまでにペトリをメインのカメラとして使っている人を見たことがないし、話にも聞かない。いまでこそ中古のペトリを購入し、ネット上でお披露目する方もいるわけだが、それにしてもペトリの位置づけは収集したカメラメーカーの中の一メーカーとしてであって、ライブに例えれば、どんなに間違ってもセンターに立つことはないのである。いてもいなくても、どちらでもいい、まぁ〜今日はステージの右端が開いているから、ちょっとそこに立っていてよ、くらいのものである。
ペトリの歴史は古く、創業は1907年(明治40年)というから、もう一世紀以上も前の話である。栗林製作所としてスタートしたものの、1980年代末にはカメラ事業から撤退し、現在は埼玉県北葛飾で双眼鏡の生産を行っているらしい。ペトリという社名はイエス・キリストに従った聖ペテロに由来しているという。輸出を意識していたことがうかがわれる。それとも経営者がクリスチャンだったのか。そこはわからない。

さてペトリV6であるが、1965年の販売であるからして半世紀前のカメラということになる。ルックスはご覧の通り「もーれつア太郎」に登場した「デコッ八」のようなおでこが特徴。レリーズボタンはセルフタイマーレバーのわずかに空いたスペースに斜めにセッティングされている。当時のカメラ総合カタログを見ていたら、このV6の後継機種V6Uが出ていた。スペック的にはアクセサリーシューがホットシューに変わり、あと巻上げレバーの意匠が変更になったくらいでほぼ同じだと思う。