
これまでに、いろんな器を見てきたけれど、これほどインパクトの強いものはなかった。「珈琲舎雅」で出会った岡部耕太郎氏の作品だ。デザインはご覧のとおり。遊び心で右に出るものはないだろう。しかしこの作品の真骨頂は、デザインの奇抜さとは裏腹に使いやすさにある。腕と足の間に指を絡めてみると・・・これはもう癖になるくらい気持ちがいい。この感触はたまらない。図らずもその行為を繰り返してしまう。そうすることを身体が欲するのである。この器があれば他のカップはいらない・・・と思うくらい完成度が高い。マスターも「単に奇抜なだけでなく、使いやすさも考慮しているところが魅力です」と云っていた。「うん、そのとおり」と僕。
昨日まで栃木県益子町の「益子時計」で作品展が行われていたようだ。いつか雅さんでも開催してくれればなぁ〜と、小さな声でリクエストをしておきます。他の作品もぜひ見てみたい。心と身体を満たしてくれる器は、そうはありません。正に名器と呼ぶに相応しい。ひさしぶりに一目惚れをしました。