35ミリ用のPCレンズは構造上、一方向にしかシフトが出来ない。前回ご紹介した上下のシフトを行ってから、もう少し左右どちらかに振りたいな、と思っても構造上、シフトすることが出来ない。下はノーマルの状態でボディに装着した写真。

左右のシフトをするときは赤丸のレバーを押しながらレンズを時計の針の方向(逆でも可)にレボルビングする必要がある。

これで左右のシフトが可能になる。上から左、ノーマル、そして右にシフトした写真である。



今回は左右2枚の画像を合成してみた。

実際、前回の上下でも、今回の左右でも、撮影でこれほどレンズをシフトすることはない(僕の場合)。アオリが出来るのは非常に助かるが、やはりシノゴに比べるとPCレンズは制約があるので、ちょっといらっとすることもある。比べても意味はないが、それぞれの特性をつかんで撮影すのが肝要だろう。