2012年08月29日

REASON


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JAYWALKの「REASON」、95年のリリース。グループ名はJ-WALKまたはJAYWALKと表記されている。オフィシャルサイトによるとJAYWALKとは交通規則を無視して歩く事。物事には囚われず自由に生きる事。また紆余曲折、浮き沈み等々を楽しんでしまう事、とある。

かつては柳ジョージのバックバンドも務めていた。約30年前に聴いたときは、柳ジョージその人と聴き間違えたほど。もちろんいまはそんなことはない。二年ほど前、JAYWALKを取り巻く状況は大きく変わり、メンバーの入れ替えがあった。残念だが中村耕一の声は、もう聴くことが出来なくなってしまった。まさに紆余曲折である。

さて、このアルバムだが、ACCOUSTICを標榜している割には、その印象は薄い。はじめMTVのアンプラグド的な感じかなと期待していたのだが、見事に裏切られた。でも作り手から見れば一方的にそう思い込むリスナーほどやっかいなものはない、と自分を客観的に分析してみる。思い込みや過度な期待が故に本質を見失うことはよくあることで、好き嫌いという感情は捨て去り(なかなか出来ないけど)、感覚を無垢にして対象と対峙すると、見えてくる(聞こえてくる)メッセージがあるのかもしれない。あまり達観したことを言うつもりはないが、偏見ほど怖いものはないわけで、そこからは憎悪とか誤解とか差別とか・・・人のいちばん醜いマイナスの感情しか生まれない。

このアルバムのメイン曲はタイトルREASONと同じ「REASON〜小さな君へ〜」(作詞:知久光康 作曲:中村耕一)

 忘れられるのかい? あんなに泣いていたのに
 忘れたんじゃない 新しい意味がきっと
 君の心を 強く変えてくれた

 明日のことなど 気にしなくてもいいんだ
 それは小さな 君に俺がしてやれる
 素敵な仕事さ 夢を見ておくれ
  ・
  ・
  ・
 なぜ憎まなきゃいけないの
 なぜ許しちゃいけないの

 きっと誰もがわかっていてほしい
 自分がそこに 生きていること

JAYWALK・・・交通規則を無視して歩くこととあるが、その本質は、様々な人の有り様を客観的に見つめ、そこから普遍的なメッセージを紡ぎだしてきた希有なグループだったのかもしれない。新生JAYWALKにも期待している。
posted by 生出 at 23:54 | Comment(0) | 音楽

2012年08月26日

お約束、オムライス


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さて、そういうわけで、オムライスを注文した。話は変わるが、僕が生まれて初めてオムライスを口にしたのは小学校5年のときであった。場所は宇都宮の上野デパート。元来外食をすることが、ほとんどなかった我が家であったが、あの日は母と買い物に出かけ久しぶりの外食に嬉々としていた。いざ注文する段になり迷いに迷い、オムライスと云う未知の食べ物を選択したのであった。正直、世の中にこんなに美味いものがあったのか!と感動したものだった。あの一口目の感動、感激はいまだに残っていて、あたごやさんに限らずオムライスを頼むときには、必ず上野デパートでの一件を思い出すのであった。
高度経済成長期まっただ中の日本であったが、まだまだ外食をすることは贅沢だと思われていたあの時代。そういえば二荒山神社の階段を上ったところに、決まって傷痍軍人の方々がいたことも思い出した。いま振り返ると戦争のキズが随所にリアリティをもって存在していた時代でもあった。
時間がどれだけ流れても、きっと僕はあたごやさんのオムライスを食べ続けることだろう。
posted by 生出 at 23:02 | Comment(0) | 馴染みの店

2012年08月24日

あたごや

 
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「あたごや」さんとのおつきあいは、かれこれ15年くらいになるだろうか。いつのころからなのか正確なところは定かではないけれど、ふらりと立ち寄ったのが最初で、以来ずっとお世話になっている。ちょっとインターバルが空くこともあるけれど、まぁ〜平均すると月に3〜4回はお邪魔していることになるだろうか。
メニューは麺類、丼物が中心。ラーメンは手打ち麺も選択できる。見た感じでは、お客さんの7〜8割は手打ち麺を注文しているようだ。ご夫婦で切り盛りされていて、ここ数年は昼時になると車を停めるのにも困るくらいである。そんなわけで、時間をずらして行くことが多い。一見さんもいるけれど、リピーターが多い。

僕がよく注文するのが、オムライス、ソースカツ丼、そして夏は、なんと云っても冷やし中華である。この夏、すでに5回くらい連続で冷やし中華を食べている。チャーシューは口に入れた瞬間にとろけるほどの絶品で、キュウリ、トマト、卵焼き、かまぼこ、麺を交互に食べたあと、最後の〆で、このチャーシューをいただくのが僕の流儀だ。たしかチャーシューお持ち帰りのオーダーも出来たはずで、いつかは腹一杯チャーシューで満たしてみたいと思っているが、まだ実行はしていない。

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あたごやさんの冷やし中華、700円也。ボリュームは僕の胃袋には、やや多いかな。でも食後の満腹感は正に至福のひとときなのである。飽きのこない家庭的なテイストは僕好み。次はオムライスを頼もう、そう決めている。
posted by 生出 at 22:37 | Comment(0) | 馴染みの店

2012年08月23日

夏草や・・・

 
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繁茂する夏草を目にして、即座に連想するのは、芭蕉が詠った「夏草や 兵どもが 夢の跡」である。何事にも盛りがあり、そして衰えがある。衰える原因は様々あろうが、人の営みの無常さを、容赦なく茂った夏草に覚える今日この頃である。ここにはかつて実家があった。震災で全壊してしまい、いまはこの有様である。自然に生えたヒマワリが、虚しく空を見上げていた。
posted by 生出 at 22:50 | Comment(0) | その他

2012年08月19日

Promenade

 
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岡崎倫典の「Promenade」。倫典は「りんてん」と読ませる。本名は僕と同じ「みちのり」。というわけでとても親近感があって、彼のアルバムは4〜5枚ほど揃えた。基本的に彼はアコースティックギター一本のインストゥルメンタルの曲が多いが、このアルバムではドラムス、ベース、シンセなどが加わっている。全12曲のうちアコギ一本のインストは4曲だったかな。それがかえってインストの曲を際立たせている。「Promenade」は2001年にリリースされた岡崎倫典8枚目のアルバム。ジャケ写からもわかるように完全に癒し系のアルバムである。疲れた身体にはアルコール同様、とてもよく沁みます。
posted by 生出 at 22:22 | Comment(0) | 音楽

2012年08月17日

SAKURA

 
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中学生2年のころ弾きはじめたフォークギターであったが、写真に夢中になった高校2年からは、あまり弾かなくなり、ほとんど技術的な進歩がなく40代過ぎまで来てしまった。ある日、本屋でたまたま手にしたAcoustic Guitar MAGAZINE(リットーミュージック)がきっかけとなり再び火が点いた。その号の打田十紀夫が演奏するブルースに触発されて、アコースティックギターのインストに開眼。あわせてMartin D-28を購入。その後・・・あれこれ物色し、いまやギターが5本にまで増殖してしまった。

さて「SAKURA」は、そんな打田十紀夫の最新アルバムである。アルバムと同時に楽譜も揃え、さっそく練習を開始し、なんとか一曲目の"Lonely One"をマスター(・・・とまでは云えないか)。今宵も、ちびりちびりやりながら、ポロンポロンやっている。
posted by 生出 at 22:04 | Comment(0) | 音楽

2012年08月13日

恋人坂

 
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誰が名付けた「恋人坂」。夕日の撮影で、雄国沼まで上がる時間がないときは、ここ恋人坂で撮影をする。雄国沼ほど標高は高くないが喜多方、塩川方面が一望出来る。遠くには飯豊連峰も望める。
さて、この日も恋人坂へひとりで来たが、夕日はいまひとつで、結局撮影は出来なかった。回りを見渡しても他に人はいない。名前のわりに見かけ倒しか・・・。いや、恋人達も陽が高いと来づらいのだろう。

何気なく看板を見ると、けっこうきついことが書いてあった。

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「ごみのポイ捨てのように、いつか貴方は恋人もポイと捨てるのですか?」とある。
いまだにそんな不心得者が世にいるとは、なんとも恥ずかしいことではないか!何でもかんでもポイ捨てしちゃ駄目だよ。
posted by 生出 at 22:14 | Comment(2) | クルマ

2012年08月06日

Study in Brown


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1956年6月26日、雨の降る夜。フィラデルフィアからシカゴへ向かう一台の車があった。ハンドルを握るのはナンシー・パウエル。同乗者はナンシーの夫、リッチー・パウエル(バド・パウエルの弟)とクリフォード・ブラウン。ペンシルバニアにさしかかったとき、車は濡れた路面でスリップし土手に突っ込む。三人とも即死であったという。
クリフォード・ブラウン、享年26歳。天才トランぺッターの生涯は、あまりにもあっけなく幕を閉じてしまった。あのマイルス・ディビスをも凌駕するのでは?と思わせるほどの力量を持ったトランぺッターだった。

3枚目のこのアルバムも5スポット仕込みである。

クリフォード・ブラウン(トランペット)、ハロルド・ランド(テナーサックス)、リッチー・パウエル(ピアノ)、ジョージ・モロウ(ベース)、マックス・ローチ(ドラムス)のクインテット。平均年齢は25歳という若さであった。アグレッシブな、と形容してもいいくらのパワー溢れる演奏である。情熱と、そして才能が炸裂している。荒々しくも聞きやすさを覚えるのは、曲の持つエッセンスを最大限引き出そうとする、彼らの若き創造性が、この上なくシンクロしたからなのだろう。

もしクリフォード・ブラウンが事故で亡くなっていなくても、このアルバムは彼を代表する一枚になっていたことは間違いない。貴方の人生においても、聴いておかなければならない一枚である。

5スポットで聴いたのは、もちろん他にもいろいろあった。でも、いまあの時間を振り返ると、紹介した三枚が真っ先に・・・というか、他を思い出せないくらい印象が強いのである。
posted by 生出 at 23:40 | Comment(0) | 音楽

2012年08月05日

WE GET REQUESTS

 
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このアルバムも5スポットですり込まれた1枚である。OSCAR PETERSON TRIOの「WE GET REQUESTS」。64年の発表。ジャズトリオの演奏で十指に入る名盤と言われている。オスカー・ピーターソンといえば超絶技巧が定番であるが、けっしてマニアックではない。むしろ万人受けする聞きやすい曲が多い。超絶技巧と云われつつ、粒のそろった美しいタッチが、初めて耳にする人も虜にする。スタンダードナンバーで構成されていて、聞き込むもよし、BGMとして流すのもよし、である。

自分の部屋でグラスを傾けながら、このアルバムを聴いていると、5スポットでの日々がよみがえる。薄暗く、ちょっとカビ臭い店内。定位置はカウンターの左から2番目の椅子だった。貰い物だったけどチャルメラを5袋ほどもっていったら、さっそく美味しそうに喰っていたマスター。
5スポットとのおつきあいは、たかだか3年ほどだったけど、まだ若かった僕は、いつも胸をときめかせて扉を開けたものだった。
posted by 生出 at 00:04 | Comment(0) | 音楽

2012年08月01日

AFTER MIDNIGHT

 
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懐かしいアルバムである。1956年に発表されたNAT KING COLEの「AFTER MIDNIGHT」。僕が産まれる前なので、当然リアルタイムで聞いてはいない。

いまから25年くらい前、会津若松市の某所に「5スポット」というバーがあった。マスターはオサムさん。日参とまではいかなかったが、それに近いくらい通ったかもしれない。そこでよく耳にしたのが、このアルバムであった。一緒に飲みにいった先輩がよくリクエストをして、繰り返し聴いていたものだから、いつのまにか身体にすり込まれてしまった。

「5スポット」はもうこの世に存在していない。マスターが・・・あれは平成元年くらいだったか・・・亡くなってしまったからだ。かなり個性の強い方で、昼間、なぜかカウ・ボウィの出で立ちで自転車に乗り、街をふらりふらりと彷徨していた。偶然会ってしまったりすると「やばい」と物陰に隠れるのだが、しっかり見られていて「おいでさ〜ん」と大声で名前を呼ばれ、周囲の白い目を気にしながら「どうも」と軽く会釈し、そそくさとその場を立ち去るのであった。まだ20代半ばだったので、人並みに?恥ずかしさを感じたのであった。

目を閉じると、いまもあの出で立ち、とくに滑車の付いたブーツが思い出される。亡くなる数日前にお見舞いにいったのだが、まったく別人の顔だった。

たまに「5スポット」があった場所を通るのだが、いまは駐車場になってしまい面影はまったくない。あれからずいぶん時間が経ってしまって、マスターの話をする人も今はいない。悲しいことだ。

アルバムの話は・・・まぁ〜これはとても有名なアルバムなので、ここで詳細を紹介するまでもないでしょう。
posted by 生出 at 22:54 | Comment(0) | 音楽